20011208

　北風が身にしみる以外は、いつも通りの朝だった。いつもの顔ぶれが揃った政美丸が港を出港したのは、定刻より少し前。最初はシマシマを狙いに行くのか、進路を葉山方面にとった矢先、操舵室からけたたましく警告音が鳴り響いた。どうやら、循環水の取り込みができないらしく、その場でエンジンを切って、助けの船を待つことに。数分後、政美丸の親父船長の船に引っ張られて、港への帰還。すぐさま、別の船長に連絡を取ってくれたので、今日一日を無駄にすることが無かったのだが、政美丸以外でシャクリでタイを釣ったことがないジンクスは・・・(-_-;　乗り換えたのは金建丸。結局、再出港したのは8時15分頃だった。

　最初は、茅ヶ崎方面に向かい、烏帽子岩がすぐそこに見えるポイント。シャクリ始めるとすぐに小マルアジが掛かり始める。泳がせにはちょうどいいサイズだが、まずは、タイ釣りに専念したいし、端物を狙うときに元気なのを釣ればいいやと思いながら、次々と海へ帰していった。落とせば小マルアジがタナも関係なく掛かるがタイからの反応は無い。数投後、小マルアジを取り込もうと天秤に手を延ばしたところで、マルアジに迫ってくる怪しい陰・・・。そいつはマルアジを一口で飲み込み、そのまま潜っていこうとした。ハリスは1.7号、相手は70cmほどのスズキ。タモをお願いし、引きにあわせてドラグを滑らせると、フっと軽くなってしまった。目の前で食われて呆気にとられていたのでアワセをくれていなかったからか、針掛かりしていなかった様だ・・(=_=;　すぐにマルアジを釣り上げ、泳がせるが、結局、アタリがないままポイント移動となってしまった・・・。

　結局、オイラの一番の見せ所はこれだけ・・・(-_-;　今日はタイの機嫌がすこぶる悪いのか、はたまた旅行にでも行ってしまったのか、浅場深場問わず、しかも、常連ばかりのどの竿にも掛からないまま終わってしまったのだ。途中からは、マルアジやサバすら釣れないという、非常に厳しい状況で、シャクリで攻める人、置き竿で攻める人、誰の竿もタイは曲げないでいたのだった・・・。

　オイラは、朝のスズキが忘れられず、何とか端物仕掛けを下ろしたいんだけど、朝以外はエサになる魚すら釣れず、最後の30分でやっとこさ釣ったマルアジを泳がせただけに終わってしまった。船中では、シマシマポイントでシマシマパンツ～30cm位のシマシマサイズとメジナがあがった程度でした。これだけ食いが悪いとタイは諦めがつくんだけど、朝一のスズキだけは悔やんでも悔やみきれないのだ・・・。う～む、またまた、政美丸以外でシャクリでタイが釣れないジンクスは消えなかった・・・(=_=;