マボロシを求めて・・・
目の前に八景島を控えた金沢漁港。でも、ちょっと、天気が心配かナァ
 8月15日号の釣り情報でアカムツ、アラの幻の高級魚特集をやっていたのを読んで、確か、昔アマダイで乗った八景の修司丸がアカムツをやっていたような気がしたので、早速調べてみると、水深100mでアカムツが好調とのこと。たまにはコマセなしの釣りもイイかと思い、親父と一緒に、アカムツ初挑戦とした。
 出船時間7:00のアカムツ乗り合い、メジャーじゃない釣りものだけに空いているかなあと思い、6:00頃に船宿に到着すると、すでに10人ほどの釣り人の姿が・・・。急いで二人並んで入れる場所に席を確保したが、まさか、こんなに人気があるとは・・・。オイラのように雑誌を見て来た人が結構いるのかも・・・(^^; 船宿の大女将は「今日は潮が緩いから、トップで17〜18匹釣るんぢゃない」って。それなら、オイラ達二人がかりで5〜6匹は確保できるかな。
出船前の金沢漁港を鵜が飛び立っていった・・・。
何を暗示しているのか・・・
 出船するまでにも、ぽつぽつと釣り人が集まり、2隻出しとなり、オイラ達は後からの船に乗ることになった。定刻7:00に金沢漁港を出港し、一気に南下して、最初のポイントは横須賀沖。その第一投目、投入途中の20m程のところで竿先がガクガク。をいをい、いきなりサバかいっ!! しかもサバの身餌に食ってくるなんて・・・。しかし、やけに引きが強いサバだなぁ・・・。と上がってきたのは、太刀魚。これはいいお土産ができたっす〜。その後は素直に仕掛けが落ちるようになったものの、アタリはほとんどなく、オイラはドンコを一匹釣ったのみ。どうも、状況が良くないらしい。ここで更に南下し、久里浜沖に移動するとのこと。
 久里浜沖(というか、金谷沖)に移動すると、水深がグンと深くなり、120mで釣り再開。ここでは白ムツがぽつぽつあたるが、本命のアカムツは全然上がっている様子がない。次のポイントは170m!? をいをい、水深100m前後っていうのは一体・・・? オイラのリールには200mしか巻いていないゾ。潮がいっていないとはいえ、20mほど弛みがでて、195mで着底。ここまでなら何とか釣りになるけど、これ以上深くなると釣りにならないぞ・・・。
最初のポイントからは猿島が見えていた。ケド、このどんよりとした空気は・・・
ここも白ムツのみで、次はついに190m。試しに仕掛けを落としてみるが、糸が出きってももちろん着底しない。と、横を見ると、親父が竿をガクガクさせている。横で見ていても引き込みの強さがわかる。大オニか、めーさーか・・・。途中から引き込みが弱くなったので、大オニやめーさーではなさそう。仕掛けが上がると、浮いてきたのはアラ。しかも50cmはありそう。釣った本人は、「アカムツぢゃないのかぁ・・」とちょっと残念そうな顔をしたが、このサイズのアラを東京湾で釣ったことの凄さが、分かっていないらしい。仕掛けが底に着いたらあたったから偶然だよといっていたけど、偶然でしか釣れないような魚なので、結局は釣った者勝ちといったところかなぁ。ただ、ちょっと悔しいのは、今一つ価値が分かっていない人に釣られたこと。まぁ、こういうことってありがちなんだろうけど・・・(^^; 何にせよ、予想もしなかった、マボロシの魚をキープできました。
 その後、150m〜170m前後を攻めていたので、オイラも釣り再開となったが、状況は相変わらず。釣れてくるのは白ムツばかり。と、微妙に白ムツとは違うアタリ。巻き上げ途中も、引き込みこそないにしろ、時々バタバタ暴れている。仕掛けが上がってくると、今までの白っぽい魚体ではなく、赤い魚体。20cmほどと小振りだけど、まさしく本命のアカムツ。これで、何とかマボロシをキープ。後はサイズアップ&もう少し数を・・・と思ったが、その後は、白ムツばかりで、14:30の沖上がりの時間となってしまった。
 結局、船中でアカムツの顔を見た人が他にいたのかどうかは分からないが、先に出た船も同じような状況だった様子。潮が速すぎると釣りにならないらしいが、潮が全然流れないと、食いは極端に悪くなるようなので、後は運次第? 今回はアカムツの味の確認が今一つ自信がないため、近いうちにもう一度行って、できればもう少し大きいのを2〜3匹釣って、刺身や塩焼きで味を確認したいものっす。
クーラーにドーンと収まった、幻の高級魚アラ。その上にちょこんと乗った小さい赤いのが、これ又幻の高級魚アカムツ。今度は、もっと大きいのを数匹釣りたいのだ!!
本日の釣果;アカムツ×1、アラ×1、タチウオ×2、白ムツ×20位、ドンコ×4、カサゴ×1、アヤメカサゴ(らしい)×1でした(親父と二人あわせての釣果)。ちなみに、親父が上げたアラは、後検量53cm1.8kgでした。