お待たせ…。
少し遅れた、悪かったな。
そ…っか?
良かったぜ。あんまり待たせないですんだんなら。
このメット被れよ。

そうじゃないだろ、こうするんだよ。
なんだ、お前ってこんなに頭小さかったっけ。
そのうち、お前に合うのを買いに行くか。
じゃあ、行くぜ。 、しっかり俺につかまってろよ。

悪かったな、こんな遠くまでお前を連れ出して。
平気か。寒くないか、
我慢するなよ…。
貸してやるよ、俺のジャケット。いいから掛けとけよ。

どうしてここまで来たかって?
ん。まぁ…。
その…ちょっと、な。
まぁ、いいか。お前なら。

悔しいこととかあると、この岬まで来るんだ。
この崖から遠くの海を眺めて、そこらの草原でひっくり返って一眠りして帰ってくる。
カッコ悪いから、他のヤツには言うなよ。
お前だから言うんだからな。

ああ?
ばっ…ばか、お前。
そんなこと、言えるか。
――しょうがねぇなぁ、
そうだよ、俺はお前が一番大事だ。
お前だから、この花咲く草原を見せたかったんだ。
いいだろ、これで。
カッコつかないよな、俺も。

好きだ、
これからは俺の手の届く場所にいてくれよ。

 


2007-Jan.13