「ラジオ・パステルコレクション」第18回 2001/8/5 25:00〜25:30 TBSラジオ
ナビゲーター 
中原茂

夏の中にいた。

緑濃く、海豊かな島の浜辺で
湧きあがる入道雲を見ていた。

降るような蝉たちの声を聞いていた。
柔かな波の音を聞いていた。

くっきりとした日差しの中
総天然色の景色の中に、君を見ていた。

●タイトルコール
『ラジオ・パステルコレクション。』

●オープニング
 こんばんは。ナビゲーターの中原茂です。
ラジオ・パステルコレクション。7月の放送では堀内賢雄さんが大変アダルトなナビゲートをしておりましたが、今月の放送は、私、中原茂がナビゲートしてお送りいたします。
リスナーの皆さん、どうぞよろしくお願いします。
ま。僕にとって一人でのナビゲートというのは初めてなんですが、未知の部分が多い中、どのような形が出来上がっていくのか、僕自身すごく楽しみにしていますので、皆さんもまた一味違った中原茂の喋りを楽しんで頂けたら、と思っています。
 さて、8月に入り、夏、真っ盛りという感じなんですが、皆さん、夏バテなんかしていませんか?
僕は夏が一番大好きな季節なんですが、暑い夏、思い出に残る素敵な時間を過ごしてくださいね。そして、真夏の夜の癒しのひとときを、僕とお付き合いください。
 さてこの番組では、ドラマティックな純愛を描いた注目のジャンル。ボーイズラブにスポットを当ててお送りしているわけですが、番組初心者のあなたにはこの番組をガイド代わりに。すっかりはまってしまっているあなたには、もっともっと楽しんでいただきたいと思います。
私、中原茂が新作ドラマ情報や収録舞台裏などなど、盛りたくさんにナビゲートしていきたいと思います。
さあ、そして早速、応援のお便りも届いていますので、ご紹介させていただきますね。
『中原さん、こんばんは。』
こんばんは。
『パスコレは1回目から聞いていますが、まさか中原さんがナビゲーターになるなんて、夢みたいです。先輩ナビゲーターの二人に負けないように毎週30,000人くらい倒しちゃってください。
P.S.中原さんならではのコーナーはあるんですか?期待してます。』
というお便りをいただきました。
なるほど…。じゃ、あれですね。森川くんと賢雄さんは、毎週29,999人くらいは倒していたんですかね。1夜当たり何人くらい倒していたんでしょう。
それからですね、もちろん僕自身のコーナーもありますので、期待していてくださいね。
 今宵も、そしてこれからも楽しみにしていてください。
他にも、たくさんの方から、お便り頂いています。番組で取り上げられなかったお便りも必ず呼んでいますので、皆さん、お便りくださいね。待ってます。

 ところで、私、中原茂、ナビゲーター初日という事で、簡単に自己紹介をさせていただきます。
1961年1月22日生まれで、今年…、もう僕も40歳になりました。
え〜、この仕事を始めたのが、21の時だったので、19年…20年目っていうことになりますか。
デビュー作は「魔境伝説アクロバンチ」というアニメで、主人公の15才の少年、ジュンという役だったんですが、それからまぁ、洋画をやるようになり、CMやナレーションなんかもやらせていただけるようになって、今では案外広範囲に仕事をやらせてもらっています。
まぁ、このラジオもそうなんですがね。
タイプの違う仕事をやることによって、それがお互いすごくいい刺激になっていますと思いますので、今はいい感じで仕事が出来ているのではないかと、自分では思っています。
 まぁ、こんな中原茂ですが、皆さん、これからよろしくお願いしますね。
それでは今宵、素敵なひとときを過ごしましょう。

●作品紹介
  改めましてこんばんは。ナビゲーターの中原茂です。
暑い日が続いていますが、皆さんはどうやってこの暑さをしのいでいるんでしょうか。
例えば風鈴なんていうのも、なかなか粋で涼しい気分になりますよね。
そういえば最近あんまり見かけないですよねぇ。
もしかしたら最近の子供たちは、存在自体知らなかったりするんでしょうか。
 風鈴
 冷えた西瓜
 蝉の声
 縁側
 蚊取り線香
 日本らしい夏
なんか、懐かしいような感じがしませんか。

 さて、続いては作品紹介のコーナーです。
このコーナーでは新作ドラマのダイジェスト版やお勧めの作品を、皆さんにご紹介していきます。
今回ご紹介する作品は、僕の代表作でのある「青の軌跡」シリーズから第2作、カタルシス・スペルです。原作は久能千明。
それでは、「カタルシス・スペル」ダイジェスト版。早速聴いてみましょう。

『カタルシス・スペル』(ダイジェスト)

 いかがだったでしょうか。このカタルシス・スペルは、ドラマCD「青の軌跡」シリーズ、第2弾として98年10/25、インターコミュニケーションズから発売されました。
レギュラー陣は、私、中原茂、森川智之、簗田清之、そして紅一点の小林優子他、真殿光昭、中村英俊が出演しています。皆さん、是非チェックしてみてくださいね。
 そして…思い出しました聞いていて。え〜、このカタルシス・スペルは唯一の1枚。
今のところ、みんな2枚組で出ているんですけど、1枚目の第1弾の2枚組がですね、
僕と森川くん、大変だったんです。
それほど第2弾のカタルシス・スペル、あの、登場人物も多くてですね、「よかったね、森川くん。」なんて話をしてたってことを、今フッと思い出しました。はい。
え〜、それで、今日ご紹介したこの作品、インターコミュニケーションズより発売されています。気になる方は、ぜひお近くのアニメイトや取り扱い書店などで探してみてくださいね。


●ボーイズラブ促進委員会
 さて、このコーナーでは、ボーイズラブを少しでも多くの人に楽しんでもらうために、促進レポートやアイデアを募集しています。
しかし、促進委員会ですか。凄いタイトルですね、これは。ま、どんなアイデアやレポートが送られてくるのか楽しみですね。
それでは、今回の促進レポートを早速ご紹介したいと思います。
『中原さん、こんばんは。』
こんばんは。
『私は1年ぐらい前から、書店でアルバイトをしているんですが。最近お客さんから、〇〇のコミックはありませんかとか、××の小説を取り寄せてください、とよく頼まれるんです。私はBL――ボーイズラブのことは、あまり詳しくなかったんですが、取り寄せられた本をチラッと見た時に衝撃が走りました。こんな世界があるなんて。お客さんたちに感謝しています。
私の促進ならぬ、お客さんからの逆促進報告でした。』
 と、いうお便りをいただきました。
は〜、そうですか。逆にお客さんに教えてもらってしまったわけなんですね。
でも、なんかそういうのって逆に嬉しいですよね。
あの、僕も青の軌跡のファンなんですって方から、ファンレターをたくさんもらうことがあるんですけど、あの声優さんのことは全く知らないんですって方が案外いらっしゃるんですよ。でも、CDを聴いて凄くよかったんで書かずにいられませんでした、なんていうお便りをもらうと、ホントうれしくなりますよね。
そしてそういうことから、僕なんかボーイズラブって広がっているんだなぁ、って実感しますよね。
お便りありがとうございました。
さて、今日紹介したあなたを、ボーイズラブ促進委員会会員ナンバー10番に任命します。
おめでとうございます。
みなさんも負けずに、どしどし促進してください。次回、会員ナンバー11番をゲットするのは、あなたかもしれません。
お便りの宛先は、郵便番号160-8405、インターコミュニケーションズ、ラジオ・パステルコレクション、促進委員会まで。メールアドレスは、pastel@ic-enet.comです。
 CMの後は、僕が企画した新コーナーです。
60秒後に、またお会いしましょう。

●メロディ−・ポエット

 さて、中原茂の新コーナーです。
このコーナーでは、僕のお気に入りの洋楽の曲や思い出の歌詞の日本語訳をポエム風に読んでいこうと思います。
普段何気なく聞いている楽曲も、その歌詞の内容を改めて知ると、別の魅力が見えてきて、更に楽しめるのではないでしょうか。
今日はその中からエリック・クラプトンの「チェンジ・ザ・ワールド」を読んでみたいと、思います。

♪〜
もし、星に手が届くなら、
君にためにひとつ掴んで、ハートに照らすよ
そしたら君は真実が見えるはず。
僕の中にある愛が、全てに思えても
今はまだ、夢の中だけなんだ。

もし、世の中を変えることが出来るなら、
君の世界の太陽になる。
僕の愛が本当にいいものに思えるよ。

ベイビー、もし世の中を、変えることが出来るなら…
〜♪
 皆さん、いかがでしたか?
実は前にあるコミュニティーFMで、3ヶ月間だけ、僕の知り合いのミュージシャンと一緒に、ラジオ番組を作っていたことがあったんですが、その方に「こういうの中原くん、読んでもらいたいんだけど」と言われてチャレンジしたのがこの形だったんです。
それをもう一度、活かしてみたいと読んでみたんですけど、いかがでしたでしょうか。
これからもポピュラーな曲から、個人的に気に入っているお勧めな局を僕の語りでご紹介していきたいと思います。
 さて、続いてのコーナーでは、僕の心の1面が覗けるかもしれませんよ。

●中原茂、プライベート・トーク
 このコーナーは、「中原茂、プライベート・トーク」と題してお届けします。
声優の仕事から離れて、マイブームや最近感じたことなど、プライベートな自分を気ままに話していきたいと思います。
 第1夜の今宵は、僕の大好きな夏には欠かせない沖縄の話を「ちゅらうみ紀行・パート1」としてお送りしたいと思います。
実は最近ですねぇ、7月に夏休みをとりまして、沖縄の慶良間列島にある渡嘉敷島という島に行ってきたんです。
その時に感じたことの一端を、オープニングのミニポエムと言う形に表してみたんですが、皆さん、いかがだったでしょうか?
 そしてそのBGMにかかっていた曲は、ピエールポルト・オーケストラの「心のさざめき」という美しいピアノ曲だったんですが。そうですね、僕が初めて沖縄を意識したのは、そのピエールポルト・オーケストラの「心のさざめき」が主題曲になっていた「いつも輝いていたあの海」というドラマがあったんですね。それが僕の、そうですね15・6歳の頃。高1か高2くらいの時だったと思うんですが、もう今から20数年前ですか…。
え〜、そのドラマは沖縄の西表島という所を舞台にしていまして、先生と生徒の交流を描いた物語だったんですが。
 ある時、東京から先生が赴任してくるんですね。その先生役が確か、檀ふみさんで、西表島にいる先生が八千草薫さんだったんですが、その団ふみさんと地元の小学生の交流というのが、なかなか難しくて、それと葛藤しながらだんだん子供たちと交わっていくというドラマだったんですが。それにもまたまして、西表島の自然の美しさっていうのは凄かったんですよね。
で、何が1番心に残っているかと言いますと、その主題曲が流れて「心のさざめき」が流れながら、西表の自然が映っていくんですが。上空からですね、多分ヘリだと思うんですけども、ある小さな島に向かってゆっくり旋回しながら降りてくる映像があるんですね。
それは小さなホント島で、島というか、干潮のときだけ浮き出るような、さすだけのホンの5m四方くらいの小さな島で。そこに向かって、上空からカメラが、こう、旋回しながらゆっくりと降りてくるんですけど。そうするとだんだん、その島で遊んでる子供たちとか先生の姿が見えてくるんですね。
小さな小船がついていて、子供たちが遊んでいて、先生が日傘なんかをさしている情景が浮かんできて、またそれが海の美しさと相俟ってなんかすご〜く心に残っていましたね。
で、僕はその曲がとても凄く好きになって、当時はLPだったんですけどね、ピエールポルトの新作が出たってことで、買いに走ったのを覚えてますね。なので、その時が、沖縄っていうのの風景っていうのが、自分の原風景としてあるのかなぁなんて思っていましたりするんですけど。まぁ、その時は、でも、ドラマを最後まで見たかどうかっていうのは覚えてないんですけどねぇ。
 それと、沖縄に行こうっていう思ったってこともなかったと思うんですけど。
ま、僕がそれから沖縄に行くのは、10年ちょっと経ってから。それも全く違う理由で行ったんで、今になってそういえばこんなことがあったなぁって思い出したりしているんですけど。
 まぁなかなか、沖縄に魅力っていうのも1回では語り切れせませんので、今日は「美ら海紀行・パート1」ってことで、次回は「パート2」って形でそうですね、僕が訪ねたその沖縄の離島の話をしたいと思いますのでこちらの方も、皆さん、楽しみにしていてください。

●エンディング
 皆さんと一緒に過ごしてきましたラジオ・パステルコレクション。
そろそろお別れの時間が近づいてきましたが、楽しんでいただけましたか?
僕はですね、案外最初は緊張てないかなぁって思っていたんですけど、随分、緊張していたみたいで、最初ちょっと硬かったりしたんですが、でもですね、今回いろいろ自分の企画とか、え〜、阿部さんの方に無理を●●したりして、そこはなんか、自分は1つ手応えを感じたりしているところなんですが。
これからもこの番組が、皆さんの真夏のオアシスになるように頑張っていきますので、皆さんも、どしどしお便りを送ってもらえると嬉しいです。
それから、番組を聞いての感想なんかも、是非、聞かせてくださいね。
コーナーへのお便り募集は、「ボーイズラブ促進委員会」。そして、「カルト・オブ・ボーイズラブ」です。もちろん、普通のお便りもたくさんお待ちしています。
宛先は郵便番号160-8405、インターコミュニケーションズ、ラジオ・パステルコレクションそれぞれの係まで。そしてメールアドレスは、pastel@ic-enet.comです。

それでは、もう1通お便りをご紹介したいと思います。
『中原さん、初めまして。そして、こんばんは。』
こんばんは。
『私がボーイズラブにはまったきっかけは、中原さんも出演されている「青の軌跡」なんですよ。最初はジャケットにひかれてCDを買ったんですが、聞いた瞬間すっかりカイにやられてしまいました。
カイのせいで、――あ、いやいや。中原さんのおかげで今ではすっかりボーイズラブの世界にはまりっぱなしです。
早く青の軌跡の新作が出来ないかなぁ〜。』
 どうもありがとう。
そうですか…。すっかりカイにやられてしまいましたかぁ。
分かりました。このことは、カイによぉ〜く伝えておきますので…。あ。でも、そうするとですね…、僕もボーイズラブ促進委員会の名誉会員とかに…なれる権利があるんじゃないでしょうか? どうでしょうか、阿部さん。
あっ、〇印が出ましたねぇ。私も今日から名誉会員です。皆さん、よろしくお願いします。

 それではここで、皆さんに嬉しいお報せがあります。青の軌跡シリーズの新作、「ペルソナ・ノングラータ」の発売が決定しました。この秋の発売です。
この番組やホームページなどで、随時ご紹介していきますので、皆さん、楽しみにお待ちください。僕も今から楽しみです。
 さて最後に、今日番組内でご紹介したドラマCDをもう一度ご案内します。
タイトルは「カタルシス・スペル」。
気になる方は、インターコニュニケーションズまでお問い合わせください。
電話番号は、東京03-5287-6141。平日朝10:00から夜7:00まで受け付けています。ホームページアドレスは、ic-enet.comです。

 さて、いよいよお別れの時間が迫ってきましたが、今夜は僕にとってもリスナーの皆さんにとっても、新鮮な時間でしたよね。
これからもリスナーの皆さんと、もっともっと楽しい番組にしていきたいと思っていますので、応援、よろしくお願いしますね。そして、来週のこの時間なんですが、特別番組のため、パスコレは残念ながら1回お休みです。
次回は19日、日曜日の25時に素敵な夜を過ごしましょう。
皆さんからのたくさんのお便り、お待ちしています。
ナビゲーターは、中原茂でした。





   *・゚☆.。.:*・゚★.。.:*・゚☆.。.:*・゚★.。.:*・゚☆.。.:*・゚★.。.:*・゚☆.。.:*・゚★.。.:*・゚☆.。.:*・゚★.。.:*・゚☆.。.:*・゚★.。.:



今週から始まった中原さんが使用中のGMのリストアップしてみました。
(次回はどうだか分からないけど、きっと同じでしょう)

 メロディポエットでは、”The Stranger” by Billy Joelが流れていました♪
Eric Craptonも共に好きな方ですので、とっても嬉しい選曲でした。
最近BLのCDに夢中で、購入してないんだけど。
しかし、こんなことを言っていいのか、分からないけど、これってCDの歌詞とまるっきり同じだわ(^_^;)
この曲の製作過程は、なんでもクラプトンが自分の子供を亡くしたときに作ったときとか……? 違ったか。あれは、”Tears in heaven”だったかも…。
そうだったわ!はは、間違い、間違い( ̄▽ ̄;;
寂しいメロディーですけど素敵な曲なので、明るい気分の時にでも聞いてみてください。

★☆★BGM★☆★(ほとんどBilly Joelでした。)
☆オープニング Billy Joel ”Tell Her about it”
☆作品紹介 Eric Crapton ”BLUE EYES BLUE”
☆メロディー・ポエット Billy Joel ”The Stranger”
☆「中原茂プライベート・トーク」 BEATLES ”Let It Be”
☆エンディング Billy Joel ”Honesty”

 

 

     Back To
       
↓   
  
 Pastel Collection