世界制覇をキミに(解説と名言集)
by 佐藤クラリス (宮崎駿ネットワーカーファンクラブ)
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2007年06月17日初出
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世界制覇をキミに 解説と名言集
この作品は「縦横家」の活躍を描いたものだ。
縦横家(じゅうおうか)とは、紀元前400年頃(と云うと、今から2400年前)の中国戦国時代に於ける、特異なセールスマンの事である。顧客は各国の王であり、商品は国家戦略だ。彼らは舌先三寸と大戦略を以て各国の王を操った。その目的は中国の統一と、自分の立身出世である。
国王は、自分の王国の保全、そしてあわよくば天下統一に燃えている。つまり、王の心の中は野心と恐怖心が入り交じっている。そこに付け入り、怒らせ、煽り、国家同盟を成し遂げて、褒美に権力と金銀を手に入れるのが縦横家である。
縦横家は現代に於いても健在であり、アメリカ合衆国をイラク戦争に導いた、ネオコンと呼ばれる連中の一部はまさにこれである。彼らの場合は、イスラエルの安全保障のため、その周辺に緩衝国家群を作るという最終目標のために、石油でブッシュ大統領を釣って、イラクの政体を破壊したと云うのが真相である。取り敢えず、その目標は達成された。
目次
第 1話 「就職活動」
この作品のヒロインである、バレッタの登場回である。
冒頭は、良く有る学園ラブコメ風の出会いであるが、サブタイトルが表しているように、これが「就職活動」なのである。
政府要人にコネを作ることは難しい。コネの無いバレッタの作戦がこれであった。相手の好みを事前に調査するというのは攻撃の基本である。結果、彼女は一気にアイギス政府中枢に入り込むことに成功した。
名言:
「議長には議長しか出来ないお仕事があります。」(バレッタ)
相手の心を動かすには、キーワードが必要だ。要人の自尊心をくすぐる様な言葉がこの場合は効果的だったわけだ。
第 2話 「アイギス連邦」
バレッタがアイギス大統領相手に、国家戦略の売り込みを行う回である。
縦横家に最も必要な能力は相手の欲しがっている物をいち早く知ることである。
王を相手の説得は命賭けである。王の望まないセールスをだらだらやっているヤツは即死刑である。命賭けのセールスマンを想像すれば納得であろう。
縦横家のやり口には幾つかのパターンがある。
(1)きっかけとして最も有効なのは、わざと相手のプライドを傷つけ、怒らせる事であろう。冷静さを失ったヤツは御しやすい。ただ、しくじると自分は殺されるので、よほど自信がないと出来ない。
(2)次に良く有るパターンは、理論的な恫喝である。お前の国は風前の灯火だと云う事を、数字で裏付けながら、納得させるのである。数字を使うと人間は容易に納得してしまう。更に人間は恐怖によって容易に動かせる。悪徳セールスマンがそうであろう。毒を売って、更にその解毒剤を売るのが一番儲かると云うではないか。
この派生として、数字をあげて反論する王の自信を奪う方法としては、その数字は表面的なもので、内容はお粗末であると云う事を、事実を以て証明するというのがある。やや高度な方法である。
(3)更によく使うパターンは比喩である。有名なのは「漁夫の利」と云うエピソードであろう。こういう、おとぎ話的な比喩で、判りやすく説明するわけである。
さて、この回でバレッタが使った手口は、上記の3つである。その結果、彼女は「チョンファーレン帝国包囲同盟」と云う「商品」を売り込むことに成功した。その報酬として、彼女はアイギス連邦外務大臣と云う要職を手にしたワケだ。
尚、この回に出てくる秘書官のアレクトーは軍需産業ダイダロス社長と同姓であるが、「親戚」と云う設定である。ハデス大統領に対するスパイの一人である。
名言:
「天に二つの太陽無しと云います」(バレッタ)
有名な殺し文句の一つ。世界を狙う野心家ならば、動かされない者は居ないと云われる。
第 3話 「インドラ帝国」
バレッタの外交戦の始まりとなる回である。
バレッタの提唱する「チョンファーレン包囲同盟」の実現のため、彼女は同盟国となるべき国々を説いて回る。包囲同盟というからには、チョンファーレンの周辺諸国の全てが対象となる。
彼女の手口は、アイギス大統領に対する場合同様、比喩、怒らせる、理論的恫喝である。追加で、「頼りになるアイギス」と云う演出を入れている。
バレッタの訪問に過剰反応したチョンファーレンの軍隊移動を利用し、これを脅威と称して、同盟締結のトリガーにしたところがストーリー上のポイントとなる。
名言:
「インドラ帝国には既に選択肢など無いのです」(バレッタ)
客観的に論じればアイギス連邦と同盟を結ぶしか無いではないかという、バレッタの勝利宣言である。
第 4話 「チョンファーレン帝国」
バレッタの外交戦に対する、チョンファーレンの反応と狼狽ぶりを描いた回である。
結果的にはハメられているのだが、その時点では正しい判断だと考えているものだ。
バレッタの力量と意図を知らずに自分の都合で動いた報いである。
名言:
「生かしておいたのでは、これ以上何をするか判らんぞ」(チョンファーレンの大臣)
チョンファーレンの狼狽ぶりを端的に表している。
第 5話 「ペートル共和国」
ペートル共和国に対する、バレッタの攻撃の回である。
プライドの高い首相を御すためには、わざと怒らすに限る。しかる後に、包囲同盟に入る場合の損得を明らかにすることで、同盟に導いたのである。
王は自分の特性や趣味を部下や相手国に判らせてはならない。彼らが付け入るからである。ペートルの首相はその点、王失格である。初対面の際にバレッタに対して恫喝を加えたことは、逆に自分が臆病で見栄っ張りであることを教えるようなものだからだ。
バレッタはその情報と事前情報を付き合わせ、この王は怒らせ、そして、おだてることが有効だと判断したワケだ。
名言:
「これほど利害がはっきりしているのに迷う必要があるでしょうか」(バレッタ)
これも有名な殺し文句の一つ。いままで列挙してきた利害得失をまとめ、トドメとして使われる。
第 6話 「ヤマタイ自治共和国」
ヤマタイ自治共和国に対する、バレッタの対応の回である。
バレッタはこの政権の覇権主義的危険思想を嫌い、会見内容を盗聴することで、後の切り札にしようとした。しかし、バレッタがヤマタイの意向を積極的に潰さなかった事が後の失脚に繋がった。
名言:
「領土とは云いません。我が国の影響下に置きたいのです」(那須香)
口は災いの元とはよく言ったもので。
第 7話 「チョンファーレン帝国の憂鬱」
包囲同盟に対する、チョンファーレン帝国の対応の回である。
議論はぐるぐる回って、混乱ぶりを表している。
名言:
「大モルトケの思想(先制攻撃主義)を最も忠実に実施しているのはアイギス連邦軍だからな」(チョンファーレン首脳)
大モルトケの影響は極めて大きく、ドイツ第3帝国の電撃戦、大日本帝国の真珠湾攻撃、アメリカ合衆国の湾岸戦争とイラク戦争…など、外野から見ると卑怯と思える様な、外交交渉見切り発車的な攻撃である。(と云うか、外交交渉はこの場合、単なる煙幕なのだが)
第 8話 「チョンファーレン帝国の希望」
包囲同盟を撃破するチョンファーレン帝国の切り札である、ジュリオの登場回である。
「世界三分の計」も示される。尚、これは「三国志」の諸葛孔明の戦略をベースにしている。
名言:
「彼はまれにみる、運の良い人間なのです」
この台詞は、閑職にいた東郷平八郎を連合艦隊司令長官に推した、海軍大臣山本権兵衛の言葉だ。東郷は日露戦争を決する日本海海戦で、ロシア艦隊を文字通り「撃滅」した事で知られる。
戦争の勝利は天からもたらされた6分の運と、人間が努力で勝ち取った4分の運により得られると云われる。
武将には、武運という、科学では割り切れないファクターが厳然と存在しているのだ。
第 9話 「チョンファーレン帝国の反撃」
ジュリオの攻撃がスタートする回である。今までが「バレッタ編」ならば、ここからは「ジュリオ編」と云うべきだろう。
ジュリオは包囲同盟撃破のため、「世界三分の計」と云う戦略商品を包囲同盟諸国に売り歩く。
相変わらず臆病なインドラに対しては、ヤマタイを潰すと云うデモンストレーションで決断を誘った所がポイントである。現物でその力を見せつけられ、インドラは折れた。
名言:
「これが我がチョンファーレン帝国の力なのです」
ジュリオの云うとおりに、包囲同盟の一角が崩れた。それを見せつけられれば、如何なる王と云えども従うだろう。
第10話 「ヤマタイ自治共和国の迷走」
ヤマタイ政府が首相の失言で潰れる回である。
バレッタに切り捨てられ、閣僚にも侮辱され、詰め腹を切らされる哀れさが表現上のポイントとなっている。
名言:
「たかが属領の飾り首じゃないか。サルでも出来るぜ」(ヤマタイの閣僚)
ヤマタイに於ける、首相なる物の位置づけを痛烈に指摘した一言。
第11話 「激突!ペートル共和国」
バレッタとジュリオの遭遇回である。
先行したジュリオが、ペートル首相のプライドを持ち上げて、東アジア連合の盟主と引き替えに、東アジア連合加盟を決めた所が、ポイントとなる。相手の欲しがる物を与えた効果である。
バレッタ隊とジュリオ隊のすれ違いシーンが見所。
名言:
「ババチコフが変心しないか盗聴しろ」(ジュリオ)
納得したはずの首脳が、次の論客にあっさりとひっくり返されるのは良く有る話。(…と云うか、それをやっているのはジュリオ本人なのだが)ジュリオはそれを知っているため、油断をしなかった。
第12話 「バレッタの失脚」
アイギス大統領の凡庸ぶりを示すエピソードの回。また、バレッタが解任、拘束された回。
また、ライバルを陥れようとする連中の、知恵の凄さを見せつける。
本人不在の時に、反対派が吹き込む中傷。讒言(ざんげん)に対してどう云った態度を取れるかによって、王の価値が決まると云えるだろう。市に虎が出ると云う話は有名な逸話。大抵の王は悪口の方を信じてしまう様だ。極まれに名君が居るが、まれだからこそ後世にその名が残るのであろう。
王の顔色を見て心理状態を確認すると云う、サラリーマンの常套手段も登場する。アイギス大統領はまんまと読まれてしまった。王失格である。昔の中国の王や日本の天皇は顔色を読まれない様に、御簾(みす、ぎょれん)で顔を隠したり、姿を隠したりしている。声の変化を読まれない様に、間に側近を入れて、直答(じきとう)を避けることもある。
王の使者が軽く扱われたと云う話も、讒言では有名なエピソード。
やましい事が無ければ従うはずと称して、緊急事態下のバレッタに帰国を強要するシーンも、出先のライバルを殺すときに使われる有名な手口。
名言:
「いや。現場の話は聞いておきたい」(ハデス大統領)
美化しているが、結局、わたしは讒言に弱いと云っている様なもの。
第13話 「ヤマタイ自治共和国の離反」
ジュリオのヤマタイに対する攻撃の回。
ジュリオの手口は、相手のプライドを傷つけて怒らせる事だったが、その解毒剤も用意されていた。アイギスから独立する為の手段である。ヤマタイはこれに乗った。
調査資料を本人に見せつけて、お前のことは全て判っている、お前は監視されている。終わりだ…と宣言して、相手を服従させる手口は世界中の秘密警察がよく使っている方法である。服従させた相手をスパイとして使い、ねずみ算式に世界に広げて行くのが情報組織のやり方。
ストーリー的には、ジュリオの大攻勢の前に、内紛で沈黙するアイギス外務省と云う構図となる。
名言:
「…いや、これは失礼しました。閣下が余りにも世界に疎いもので、思わず笑ってしまいました」
これもプライドを傷つけて、相手を怒らせ、コントロールするための手段。
第14話 「バレッタの復活」
バレッタが復活する回である。
虎の置物がポイントとなる。小道具を使った、良く有るストーリーながら効果的である。
バレッタ親衛隊の献身は涙無くして読むことが出来ないかも知れない。
また、保安局情報部分析官の助けを得て、真犯人を解くハデスがカッコイイ。
さらに、裁判形式の尋問も見所となるだろう。
名言:
「これは英雄の血です。洗うわけにはいきません」(バレッタ)
この回は徹頭徹尾カッコイイ回だ。
第15話 「東アジア連合の成立」
復活したバレッタが対策を練る回である。
更に、ジュリオと正面切って会う回である。次回へのつなぎとも云えるだろう。
名言:
「盗聴無しで、このタイミングにババチコフを寄こすとは、これはジュリオだ」(情報スタッフ)
ジュリオの辣腕ぶりが知れ渡っている事を示している。
第16話 「東アジア連合の戦略」
ジュリオが先制攻撃を開始し、アイギスを相互不可侵条約に追い込んだ回。
ジュリオの論陣が見所。アイギスの脅威という、バレッタですら反論できないもので攻撃を加える。
名言:
「いえいえ。本気かも知れませんよ」(バレッタ)
バレッタらしからぬ表現である。ジュリオに対して既に劣勢になっており、心穏やかでない証拠。
第17話 「バレッタ暗殺計画」
論客エンディ・ミオンの登場回。
彼はダイダロスの社長に、バレッタ暗殺計画を売り込んだが、先ずは大統領暗殺を売り込んだことに注目。エンディとしては、大統領でもバレッタでも良かったのだが、大胆さを売り込むために、敢えて大統領を持ち出した。大統領こそ、いい面の皮である。
ダイダロスのスタッフのレベルの高さも見所。
名言:
「エンディくん、忘れるなよ。オレ達がアイギスを守り、支えているんだ」(アレクトー)
片想いの愛国心は、その国家にとっては迷惑なのではないか。ゆがんだ自己愛と云われることもある。
第18話 「バレッタに死を!」
バレッタ暗殺未遂の回。そして、バレッタ親衛隊の過半が殉職する回。
アクションシーンが見所。映像にするとB級アクション映画になってしまうかも知れないが、バレッタとマールスの短い語らいがポイント高いであろう。
名言:
「閣下、残念ながら現実は劇とは違い、語り合う時間が無いものなんですよ」(マールス)
ぐっと来る言葉が自然なバレッタ親衛隊はカッコイイ。親衛隊はこれが最後の出番。
第19話 「バレッタの失踪」
謎の探偵。実は、チョンファーレン外交戦略部のメンバーだった人物、アルファの登場回。
ハンバーガーをかじっているバレッタのポイントの高さに注目。バレッタというキャラクターは冷血非情みたいな印象が強いかも知れないが、いやいやそんな薄っぺらな女性ではない。凄く女性らしい所もあるし、ずぼらな所もある。色々な面を持っているのだ。ここでは、ハンバーガーをかじって、眼をぱちくりさせている、ただの女性である。
アルファは狂言廻し的な役割である。
この回は、全体のストーリーの中でも分岐点と云うべき重要回である。それは「アイギスのバレッタ」が「チョンファーレンのバレッタ」に変わる回だからだ。
名言:
「殺し屋は相手と同じテーブルでハンバーガーなんて食べないぞ」(バレッタ)
既に殺し屋でないことを知ったバレッタの発言である。
「それを救わずして、それを救えずして、何が世界制覇か」(バレッタ)
このテーマが後半のストーリーを支配することになる。
第20話 「チョンファーレン帝国の暗雲」
阿鼻省事件の回。「新生バレッタ編」の始まりである。
役人の腐敗は某国の深刻な現実問題である。結局、国家親衛隊みたいなものでしか解決できないのではないか。
三代にわたって筋を通したと云うのは、似たエピソードがある。史書を改竄しろと命令されてはねつけたそうだ。
名言:
「反乱を許しては中央政府に聞こえが悪い」(阿鼻省役人)
役人の目は上役の方にしか向いていない。つまりは、ヒラメ社員。
第21話 「動乱」
クーデターのきっかけとなった反乱の回である。
扇動家のアジテーションが見所。民族の誇りを鼓舞するタイプ。最後の方の一文は、世界最初の農民革命にして、最初の統一国家「秦」を潰した陳勝呉広の乱(紀元前209年)の際に叫ばれた、「王侯将相なんぞ種あらんや」を意訳して使っている。
名言:
「これから私のことを、超(チャオ)将軍と呼んでくれ」(バレッタ)
新生バレッタの登場である。
第22話 「動乱2」
李将軍を説得し、反乱軍にするバレッタの回である。
バレッタの論陣に注目。国民と政府を切り分ける。プライドをくすぐる。怒らせる。トドメは、皇帝の側近を殺して、退路を断つ。如何に老練な将軍といえども、この策から逃れることは出来ないだろう。
名言:
「あなたは銃口を向ける方向が間違っている」(バレッタ)
ちょっと捻った表現だが、「我々は反乱軍ではない」なんて云うより気が利いている。
第23話 「首都へ」
李軍が首都に入城し、バレッタが外務大臣に就任する回。
政治改革の内容に注目。役人の腐敗を根絶することが国家再生の基本になるという危機感である。逆に云えば、国家を滅ぼすまでに腐敗が進んでいるというわけだ。国家親衛隊という、某国の文化大革命と紅衛兵と某国の秘密国家警察(ゲシュタポ)と親衛隊を合体させたような、巨大権力集団を持ち出したのは賛否両論あるだろう。こんな物凄い組織は早晩、自分の生存が目的化してしまい、結局は国家を滅ぼすだろうと云う意見もあるだろう。全くその通りと思う。
バレッタが外務省外交戦略部を訪れたときの言葉がポイント。バレッタの能力の高さが集約されている。
名言:
「どうだい。生のバレッタ閣下は?」
ジュリオはすっかりバレッタのファンになってしまったようだ。(内心、虐められると思っていたので?)
第24話 「アイギス連邦の失敗」
チョンファーレンの反撃の回。
阿鼻省事件はアイギスの反乱扇動であることが暴露された。「反撃」に使用された情報の内容に注目。バレッタの激励が効いたのか、当初予定より内容が充実している。
この回は、ダイダロスの対応の冷血ぶりがポイント。大統領すら、国家とダイダロスの生け贄に過ぎない。この国難の時、彼一人の命で国家の汚名が濯(そそ)がれるのなら、彼は死ぬべきだ。
童話の言葉で、実質的にこの作品は終了した。
名言:
「そして、みんな、末永く幸せに暮らしましたとさ(And they all lived happily ever after)」
冷血、そして冷徹。恐るべきアイギスの裏世界。
第25話 「チョンファーレン帝国の栄光」
チョンファーレンの或る地方都市から見た、世界の動きの回。外伝的な回。
法治主義の説明に注目。民衆の支援有ってこその政治。
国家親衛隊のスパイ製造法にも注目。
名言:
「誰も見ていないとはとんでもない」
これは「千里眼」のエピソードをベースにしている。
第26話 「世界制覇をキミに」
最終回。各国要人の人物評をしながら、「やっぱりバレッタしか居ないよね」と云いたいが為の回。
名言:
「バレッタに!」(一同)
世界制覇をバレッタにあげる。なぜなら、彼女は「人々を救えずして何が世界制覇か」と云いきった人物だからだ。世界制覇の目的を知ったバレッタになら、世界を任せてもいいだろう。
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