うらら学園学芸会:

青ずきんナウシカ「わたしが伝説の王女様!?」

by 佐藤クラリス (PC-VAN宮崎駿ネットワーカーFC)

 2000年10月05日アップデート → メールアドレス変更
 このページは、PC-VAN宮崎駿ネットワーカーFCの佐藤クラリスさんが、そこで掲載した作品 うらら学園学芸会:青ずきんナウシカ「わたしが伝説の王女様!?」 の全文を掲載しています。なお、無断転載等は厳禁です。(編集者)
nausicaa@msa.biglobe.ne.jp 佐藤

 配役はナウシカ=チャチャ
     セルム=リーヤ(ふわふわのもこもこだぞ)
     アスベル=しいねちゃん
     ユパ=セラヴィ〜師

ユパ
「とうとう、世界の真実を話す時が来た様です」

セルム
「世界の真実?」

ユパ
「そうです。皆さんも聞いて下さい。昔、世界には大きな戦争が有りました」

セルム
「大きな銭湯?混浴か?」

アスベル
「違いますよ、セルムさん。せ・ん・そ・う」

セルム
「ああ、戦争か。知っているぞ、じいちゃんが云っていた。世界で最初の戦車が使われたって奴だろ」

ユパ
「…『火の7日間』です。年代記によると、世界は7日間燃え続け、生物の大半は滅んだと云われています。この戦争を引き起こしたのは、世界浄化教団と呼ばれた集団です。彼らは当時の世界に見切りを付け、世界を完全破壊した後に浄化して、人類の歴史を最初からやり直そうとしたのです」

ナウシカ
「凄〜い。世界を掃除しちゃったの」

セルム
「結構偉いんじゃないのか?」

アスベル
「ナウシカさん、何百億と云う人達や無数の動物達が殺されたんですよ」

ナウシカ
「…ひど〜い。ひどい奴らだわ」

セルム
「うん、ひどい奴らだ」

ユパ
「…彼らは墓所と呼ばれる難攻不落の要塞を建設し、そこにあらゆる文明を運び込み、封印されていた核兵器を使って世界を滅ぼそうとしました。それを知った当時の人々は反教団軍を結成して核兵器を再度封印し、教団軍と激しく戦いましたが、教団軍は当時の最新技術で創られた最終兵器=巨神兵を使って世界を焼き尽くしてしまったのです」
セルム
「巨神兵?それって喰えるのか?」

アスベル
「セルムさん、ほら、腐海に転がっている人型ロボットみたいな奴ですよ」

セルム
「ああ、ニャンダバーZZか」

ナウシカ
「あれ、恐かったよねぇ〜」

ユパ
「…と・に・か・く、その墓所には墓所の主と云う悪い奴が未だに棲んでいて、この世界を自分の物にしようと企んでいるのです」

ナウシカ
「どうやって?」

ユパ
「これは社外秘なんですが、腐海が世界を浄化し終わった時には、人間も腐海と共に滅びる事になっているのです」

セルム
「ええっ!それじゃあ、俺達も腐海と一緒に滅びるのか?」

ナウシカ
「いやだァ〜、そんなの」

ユパ
「…まあ、世界が浄化するのはあと数千年先でしょうから、私達にはどうって事無いですけど、浄化した世界に人間が棲めなくて、結局滅びてしまうって云うのは大きなショックです」

ナウシカ
「なんで、そう云う風になっちゃったの?」

ユパ
「世界浄化教団のせいなのです。彼らは当時の人々を騙したのです。病人を治すと云って遺伝子を操作し、当時の汚れた世界でも生きれる様にしたのです。その代わり、綺麗な世界では生きて行けない様にしてしまったのです」

アスベル
「ひどい奴らだなぁ〜」

ナウシカ
「わたし、何だか怒っている」

セルム
「俺もだ」

ユパ
「墓所の主は云っています。私に従う者は浄化された世界に棲める様に身体を改造してやる。私に従えと」

セルム
「じゃあ、俺達も墓所の主の家来になるのか?」

アスベル
「いやですよ」

ナウシカ
「わたしもいやだわ」

ユパ
「墓所を破壊しないと、世界が墓所の主の言いなりになるでしょう」

ナウシカ
「先生、お願いします」

ユパ
「う…、ナウシカがやるんですよ」

ナウシカ
「ええっ!私が?!」

ユパ
「ソ−ゲス、じゃ無かった、そうです。ナウシカは実は反教団軍の伝説的指導者ウマシカ王の血を引く、正統な王位継承者なのです」

ナウシカ
「ええっ!じゃあ、私があの救世主の孫の孫の孫の…王女様っ!?」

セルム
「すげえ、ナウシカ」

アスベル
「そうだったんですか、ナウシカさん…」

ユパ
「そうです、ナウシカ。あなたはご先祖がやった様に、世界を救わなければならないのです。まァ、当時は失敗しましたが(^_^;)」

ナウシカ
「わたし、恐い…」

アスベル
「大丈夫ですよ、ナウシカさん。3人でやれば、恐い物無しですよ」

セルム
「そうだぞ、ナウシカ」

ナウシカ
「うん、ありがとう、みんな。何だか元気が出てきたわ。じゃあ、変身して墓所を壊しに行くわよっ!」


 3人で合体じゃなくて、変身。


ナウシカ
「マジカルプリンセス・ホーリーア〜ップっ!」

ユパ
「…まァ、マジカルと云うよりは、おぞまじかるプリンセスですね。巨神兵に変身ですから。(^_^;)」

セルム&アスベル
「飛べっ!ナウシカっ!」


 程無く、世界に墓所の絶叫が轟いた。
究極最強超無敵の必殺兵器ビューティープロトンビームっ!が炸裂したのだった。
世界は守られた。有り難う、ナウシカっ! 有り難う、マジカルプリンセスっ!


佐藤クラリス作品集のホームページに戻る
著者: 佐藤クラリス/ nausicaa@msa.biglobe.ne.jp
HTML作成: 佐藤クラリス/ nausicaa@msa.biglobe.ne.jp