新種ファローをご存じですか | ||||
|
||||
突然変異種ファローは、ファウン(薄い黄茶)分離色素ともよばれ、げんざい2つの突然変異種が存在しています。1つは、1977年に東ドイツで見つかり、もう1つは、1978年に西ドイツで見つかりました。 この名前は当時国が2つに分離していたことによるものです、現在国は統一されていますが、私たちはまだこの名前を使っています。 注)イーストジャーマンファロー=東ドイツファロー ウエストジャーマンファロー=西ドイツファロー イーストジャーマンファローは、他の突然変異種とは際だって異なった突然変異ととらえるブリーダーたちもいます。さらに、2つのファローの表現形はかなり異なっています。東ドイツで見つかったファローは、より明るい色で、オーストラリアンルチノーに本当に良く似ています。 2つの突然変異種は、オイメラニン(黒色を発現するメラニン)がほとんどない事に由来しています。そのために、ファエオメラニン(茶色を発現するメラニン)の量が相対的に多く存在していることになります。また、イーストジャーマンファローはオイメラニンの量が、ウエストジャーマンファローファローよりも少なくなっています。 ファローは普通アメリカンシナモンに良く似ています。しかし、赤い目を持っており、目の赤色はむしろ茶色に近いぐらいです。 ウエストジャーマンファロー この突然変異種は、東ドイツのボドオキス氏の鳥で見つかりました。今まで、あまり広く知られていません。この遺伝子は、オキス氏によって確立されたのではなく、2つの別の場所で広まりました。 1つは、オランダで、もう1つはブラジルです。オランダではこの突然変異種はきちんと確立されましたが、ブラジルでは、ほとんど知られていません。 新しい突然変異種のため、鳥にはいくつかの問題が出現します。それは、致死遺伝子であること、近親交配のため病気の感受性が高いこと、などなどです。 ファローはわずかな近親交配のばあいであっても敏感でまた、インフルエンザ菌への感受性が高く、 ちょっとした気候の変化にたいしてもまた敏感です。 この弱点ため、外国につれて行かれることもなく、ひろい広野に放たれることもありませんでした。 |