やっぱりバイオレット
Q:バイオレットはどんな色?
A:鮮やかな色ではありません。バイオレット因子のせいで、
少し暗い色のイメージです。

Q:単色ですか?
A:いえ、親の因子によって、色々な色に分かれています。
暗い黒に近い色から始まって、明るいブルーに近い色までさまざまです。
アメリカンパイドの因子を持つ親ですと、パイドのバイオレットがでます。
(陰の声)シナモンパイドと組ませると、きれいです。
モーブシナモンパイドのモーブの色のところがバイオレットになるからです。
あと、
他の色がかぶっていると、その色を反映しながらも、バイオレットがでます。
その場合は、元の地色よりも暗くなります。
例えば、コバルトブルーバイオレットはコバルトブルーよりも暗い色をしてるようです。

Q:遺伝は?
A:このバイオレット因子は優性遺伝をしますので、バイオレットの色を出すときは、ダブルファクターを持つ鳥と、シングルファクターの鳥とを掛け合わせます。
つまりバイオレット因子が2本そろわないときれいな色になりません。
バイオレットは、背中の羽根が紫色ですが目や嘴などはノーマルの小桜インコと同じです。
きれいなバイオレット色を出すためには、次の因子がそろっていることが必要です。この場合の色は 美しい紫色です。

ダーク因子:1本
バイオレット因子:2本
パステル因子:2本

上に上げた因子のほかに、ホワイトフェース因子を持っていると、羽根から、黄色の色素をほとんど失わせてしまうため、バイオレット色はより美しく、鮮やかになります。

Q:シナモンとの組み合わせは?
A:残念ながらシナモンとの組み合わせはお勧めできません。
きれいな色を出すためには、黄色の色素を失わせることが必要ですが、
このためには、シナモン因子でなく、ホワイトフェース因子を組ませます。
シナモン因子を持つ鳥は、やがて、バイオレット色が消え、シナモンの色が
体に現れます。額の色が杏色になったりするのはこのせいと思います。