ミツバチとスズメバチの攻防・巣の襲撃・巣を放棄・残骸
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すずめ通信 きっちんらぼ>>ミツバチとスズメバチの攻防(1/2)


ミツバチとスズメバチの攻防の記録

2002年10月14日 スズメバチはここにミツバチの巣があることを嗅ぎつけた



そもそもの始まりは、ミツバチが来たこと
2002年7月の終わり、我が家にミツバチが来た。
庭の片隅、キッチンガーデンもどきのそのまた片隅に、手製のコンポストが数個ある。
あまり熱心に堆肥作りをしていないため、そのうちの1個は『空き』のまま放ってあった。
その『空き』のコンポストの蓋にしている発泡スチロールの板の隙間から、あるいは地面との隙間から、ミツバチが出入りはじめていた。
『あ!巣を作っているんだ!どうしよう・・???』
実は苦手だ。しかし、蜂たちが群がっているのを直接は見なくていいこと、攻撃性がそんなにないと言われていること、蜂たちも生きるために懸命なんだ・・などなど考慮し、そして、蜂蜜???などと欲もちょっとよぎって、我が家の間借りを許認可することにした。
その日は、それほどミツバチたちの出入りを確認しなかったが、翌日からは、かなり数も増え、熱心に蜜を集めては帰ってくる、そして、また出かけていく、働き者のハタラキバチたちがそこらを飛び交っていた。
最初こそ日中の活動時間帯にはその傍を通るのを避けて、日暮れ頃にコンポストに生ごみを入れに行っていた。(コンポストは、彼らの居住区の隣にあり、必然的にその傍を通らなければいけないのだ。)
しかし、だんだん慣れてきて、飛び交っている横を通っても大丈夫だとわかった。
ただ、必ず、一言声をかける。
『ちょっと、通るよ。通してね』
彼等は自分を、そこらの植物のように無視して飛び交っていた。自分も決して払うことはしなかった。
そうして、共存できていた。
ただ、秋には、スズメバチの襲撃があろう、とは、聞いていた。9月に注意、とどこかに書いてあり、10月になって、『無事だったかな』と密かに胸をなでおろしていた。
し、しかし・・・
2002年10月14日 午前10時ごろ スズメバチが来た
気づいたのは朝10時ごろだった。必ず、巣の回りの様子は見ることにしている。
が、この日、ミツバチとは全く違う、大きなはっきりした色合いのモノがいた。
『あ!来た』
見事な美しいスズメバチだ。大きさがミツバチの5倍ほども(大袈裟?それくらいに感じた)あろうかと思われる。
顔もはっきりしていて、怖い・・という印象だ。しかし、きれいだ。
彼らスズメバチは、蓋にしている発泡スチロールの板を齧っている。
音がする。ばりばりばりばり・・・すごい顎だ。
自分達の出入り口を作っているのだ。
今のところ、2〜3匹。
ミツバチたちは、ちょっと騒がしくそこらを飛び交っている。
スズメバチに、攻撃っぽく滑空するものもいるが、スズメバチは顔をそのほうに向けてその顎で攻撃しようとしているのか?
自分は、そそくさとうちに入った。そして、ネットで検索開始。
以前、見たサイトでは、ミツバチたちを守るために、目の細かいネットを周りに張るとか、スズメバチを1匹づつ板みたいなので叩けば、彼等は簡単に死ぬとか、書いてあったのを見た。
しかし、その勇気はない。もう近づく勇気はない。スズメバチの顔は、、怖い。
2002年10月14日 午後2時ごろ 戦闘
時々おそるおそる様子を見ていた。
2時ごろ、様子が変わっていた。
ミツバチたちの出入り口付近に、ミツバチたちが山のように整列して並んでいる。まるでスズメバチの巣への侵入を体を張って阻止しようとしているように・・。
ネットで、あちこち調べて、ニホンミツバチの場合のスズメバチへの対抗手段がかかれているサイトがあった。対キイロスズメバチ、対オオスズメバチ。対抗方法が違うとあった。
これがニホンミツバチなのか、セイヨウミツバチなのか、どうもその違いがはっきりわからない。ま、どっちでもいい。とにかく、キイロスズメバチなのか、オオスズメバチなのかのほうが問題だ。
人間への攻撃性、毒性も、違い、こちらの心構えが違ってくる。但し、対抗策は、どっちにしても同じだろうが・・・静観。
オオスズメバチに対して、ミツバチは身体を摺り寄せ、細かく震わすことで、スズメバチを熱死?させるようなことが書いてあった。あれがそういう行動なのか?よくわからない。
・・・ってことは、あれはオオスズメバチ??おお・・・絶句。
頑張れ!ミツバチ!
2002年10月14日 戦いの後
しばらくして(たぶん1時間以内)様子を見ると、ミツバチたちの姿が消えうせている。巣の外に山のように整列していたミツバチたちがいない。
そして、スズメバチだけが、蓋の部分を齧っている。もう穴は充分に広く齧っているはずなのに?
そしてスズメバチの数が、ちょっと多くなったような???3〜4匹?
ミツバチたちは、巣を放棄したのだろうか?
蜂のサイトで、ニホンミツバチは「こりゃだめだ」と思ったら巣を放棄するとあった。
もう放棄したのか??スズメバチの圧勝なのか??あれはニホンミツバチだったのか?
この日の午後、スズメバチは、ひたすら蓋のところでがりがりしていた。
ん?巣が放棄されているんなら、入って搾取しないのか?
何故入らないんだ??
2002年10月15日 篭城
巣を見に行った。スズメバチが昨日にも増して数を増やしていた。
彼等は、蓋の付近をうろうろ、がりがり。
そして、ミツバチも少し飛んでいた。ということは、巣は放棄されたのではなかったのか。
スズメバチが開けた出入り口は、中からの強固なバリケードによって、出入り口の用を成さなかったのだ。
それで、スズメバチたちは、未だに外でがりがりやっている。
ミツバチたちは、篭城しているのだ。
頑張れミツバチ!
しかし、いつまでこの状態なのだ?いつまでスズメバチと目をあわす日々が続くのだ?
スズメバチと目があうと、ついこちらが目をそらしてしまう・・・負けている・・・
スズメバチは、腹の先が黄色いので、オオスズメバチかコガタスズメバチだと思われる。
大きさは比べたら明らかなのだろうが、近づく勇気もないし、煙草を比較に置く勇気もないし、また、顔の何処いらの形が微妙に違うと、かのサイトには書かれていたが、わからんっちゅうのっ!近づけんっちゅうのっ!
おそるおそる手だけを出して撮ったのだ、この写真は。
これでいっぱいいっぱいだ。
2002年10月15日 午後3時 脱出?
外に出ると巣の付近上空が恐ろしいことになっていた。
ミツバチはいっぱい飛んでいるわ、スズメバチも飛んでいるわ。
「ぎゃっ」と叫んでうちに入った。
叫ばなくてもよかったのだが・・・彼等は、こっち(人の出入り口)には、来ていない。
しかし、いつもの観察地点付近では怖いので、反対側から見てみようと、ぐるっと回った。
「ぎゃっ」
今度は叫ばなくてはいけない。
そこらここらの空間、車が3台は止めることができる空間に、興奮したミツバチが飛び交っている。
ヒッチコックの鳥のような感じで、窓ガラスに激突するミツバチもいた。
この中に出るのは、いくらなんでも勇気がいる。勇気がないから出なかった。
『だれもここを通りませんように。だれも刺されませんように。誰にも訴えられませんように。』
ひたすら祈っていた。
彼らミツバチは、ついに今、巣を放棄したのだ。
この間、幸いにも通行者は1名のみ、被害もなく(振り払いもしなかったし)無事に終わった。ほっ。
2002年10月15日 午後3時15分 分蜂
ヒッチコックの鳥状態は、ほんの10分あまりだった。
正確には「気づいてから10分あまり」なのだが、たぶん初めからもこんなくらいだろう(無責任な想像)。
みるみる騒ぎは静まっていった。
気づくと、彼らミツバチは、サクラの枝に集まっていた。今まで飛び交っていたところに、サクラがあるのだ。
ミツバチたちの篭城は、丸1日間だった。
これはどうもあっちこっちの知識によると、分蜂というものだろう。
本来春先に新女王が新しくコロニーを作るために作るもののようだ。
今回は非常時で、このようなことになったのだ。
最初は、蜂たちはまだ興奮冷めやらぬ状態で、あたりを飛んでいるものもいた。しかし、徐々に落ち着き、30分ほどしたら、飛んでいるものは数匹になり、近づいてもどうってことなかった。
知識によると、この状態の蜂は刺さないとのことだが、今回は、通常の分蜂ではないのだし、やはり好んで飛び交う中に入る勇気はない。
・・・って、ほとんどの場合、勇気は持ち合わせていないではないか・・・とのご指摘はごもっとも。
さて、彼等は、この状態でどんどん落ち着いて、日暮れ後も、ここに留まった。
再出発はいつだ??
そんな間にも、スズメバチは、かつての巣付近をうろうろしていた。
今日はもうスズメバチのほうは観察したくない。ミツバチの今後が気になって・・・。
2002年10月15日 午後7時半 嵐
雷がなり、突然の嵐が来た。
なんだかドラマに仕立てたような気候の変化だ。
今日のミツバチのドラマにふさわしい・・・が、彼ら分蜂はずぶ濡れなのか?落ちないのか?
ははは、そんなに簡単に落ちるわけないよな。
西風を伴った土砂降りで、かつての巣は、西に建物がありその壁沿いの場所なので、たぶんかつての巣には雨はあまり入っていないだろう。天井の蓋に穴があっても・・・。
スズメバチたちも、やっとこさ手に入れた食糧庫が雨に浸ってだめになるのは辛かろう。
8時ごろに嵐は収まった。分蜂の様子を見に行くと、しっかり枝にくっついている。
なんとなく、一番外側で頑張る働きバチたちに感服する。けなげだ。
明日の朝だろうか?旅立ちは?
その瞬間は見逃したくないが・・・無理だろうか?
2002年10月16日 午前7時半ごろ 待機 搾取
朝の様子
朝、まずミツバチたちがいるのかどうか確認した。
いる。飛んでいない。全員集まっている。
かつての巣は?
スズメバチが、天井に開けた入り口から出入りしている。搾取がなされているのだ。
2002年10月16日 午前9時半ごろ 偵察活動開始? 引き続き搾取
そろそろ蜂たちが行動開始のようだ。働きバチの一部が偵察活動開始したのか?
その後、午前中、この状態が続く。
偵察隊が戻ってきてその情報を中央にいる女王様に伝えるんだろうか?伝言ゲームみたいに?なんてことを想像して遊ぶ。
スズメバチは、結構集まって出入りしている、引き続き搾取している様子。
さっさと持っていってくれぇ!
2002年10月16日 午後12時半ごろ 分蜂にスズメバチが攻撃!
昨日1昨日の経験から、行動をおこす変化があるのは、たぶん午後2時前後だろうと予想した。が、12時半に、一応、分蜂の様子を見に行ったら、スズメバチ5〜6匹の攻撃を受けていた。
下にはミツバチの死骸が・・・
執拗な攻撃のようだ。
かつての巣は?どうももう空っぽのようだ。スズメバチの姿もない。
搾取し尽くしたのか?それなら、もうここは終わり?
今、我が家の前は危ない状態、再び。
「だれも刺されないでね。だれも振り払わないでね」心で祈る。
終わるのを待つしかない。
『樹上に蜂がいますが、ゼッタイ刺激しないでください』と張り紙する。
2002年10月16日 午後1時半ごろ 攻撃に耐え兼ねて・・
スズメバチの攻撃に耐え兼ねて、ミツバチは再び飛んだ。
隣の空き地にしばしの間(昨日の再現)ミツバチの群れが飛びかった。
どこかにまた集まるのだろう。
サクラの樹上には、まだ、スズメバチがうろうろしている。
どこだったっけ?
よく見るとスズメバチが・・
木の下には、おびただしいミツバチの死骸・・そしてまだ動いているものもあった。
 
おっと・・・その死骸の中をうろうろしているのはスズメバチ、死骸を咥えて?飛び去る。
まだハンティングは続いているのか。
『木の下に近づかないでください、蜂がいます』
看板を立てて、死骸を(スズメバチの餌場を)囲って、知らずに誰かが入らないようにした。
ミツバチたちが飛び立ってから30分くらいだ。
その後の死骸散乱する戦場を悠々とスズメバチは戦利品の強奪?本当に悠々としている。
憎まれる悪者?スズメバチにも守るべき巣がある、子孫がある・・などと思う。
 
一生懸命食べて肉団子にしているスズメバチには、かなり近づけるようになった。
が、目が合うと・・・
正面からの写真は、やはりうまく撮れていなかった。
おっかなびっくりなので、ピントが・・・
彼らにしたら、単なる食事中で、邪魔さえしなければいいのだったと思うが・・・
2002年10月16日 午後4時ごろ ミツバチたちを確認に・・
隣の空き地の草などに集まっているに違いない・・と、確認に行ったら、ちゃんといた。
しかし、こんな近くじゃ、すぐに見つかるに決まっている。
スズメバチの側から見れば、従順な餌がそこにある。
2002年10月16日 午後9時 空っぽ(のはずの)巣を・・・
かつての巣をこのまま放置したのでは、明日にはまたスズメバチが来るだろう。
何とかしておけば・・・
『中がどうなっているのか見たいし・・』(配偶者 言)
というわけで、巣を開けることにした。
『夜は活動しないんだな?!』なんて念を押されても、確信はないけれど、
だっていないもの、飛んでないもの・・・大丈夫なんじゃないの?
 
おそるおそる蓋をあけたら、こんなふうになっていた。
右は異常なほど近くでシャッターを切ったもの。ピンぼけ気味だが細部が見える。
お・み・ご・とっ!
おそるおそる箱をひっくり返したら・・・
・・・スズメバチがいたっ!
退避っ!

どうも外泊?したスズメバチが5〜6匹いたらしい。
自分は、「いたっ!」の声に、すっ飛んで逃げたので見ていない。
無断で外泊すんなぁぁぁっ!大家にひとこといえぇぇぇっ!
明日、彼らが怒り来るっていたらどうしよう・・と、きっと今夜は眠れないだろう。
しかし、まぁ、ひっくり返してしまったものは仕方がない。
スズメバチ諸氏には、出入りが簡単になったと思っていただこう。
巣の底(下)には、ミツバチたちの死骸が・・・
明日は、ここがスズメバチの食堂となる?

ところで、それより先に、木の下のミツバチたちの戦死者を片付けた。
まだ、生きている者もいて、片付けるのは心苦しいものがあった。
が、これも放置したままだと、明日、スズメバチが来る。
で、おまけに、事情を知らない通行人の迷惑になるのだ、やむを得ない。
これ以後・・は、次のページで
参考&お勉強サイト
「スズメバチの恐怖」 〜スズメバチの生態と防除〜・・蜂への考え方
都市のスズメバチスズメバチの同定その他を参照させていただいた
ニホンミツバチ・・ミツバチの同定その他を参照させていただいた
ニホンミツバチを飼育しよう・・蜜蝋の取り方を参照させていただいた
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