飼鳥の素朴な疑問


   1.雌雄の見分け方

●文鳥 

嘴の大きさと色

♂:嘴が大きい、上嘴がもり上がっていて、赤色が濃い
♀:上嘴がもり上がっていない、嘴の先の色が薄い

●セキセイインコ 蠮膜の色 ♂:並セキセイ 青  ホワイトハルクイン ピンクまたはうす紫
♀:発情時 茶   非発情時 白
●並オカメインコ 羽の色 ♂:頬のオレンジ色が濃い
♀:幼鳥と同じような色
●白オカメインコ 雛換羽後の腹側の
覆尾羽の黄色の
縞模様
♂:黄色の縞模様なし
♀:黄色の縞模様あり
●ボタンインコ
  小桜インコ
骨盤の間隙 ♂:狭い
♀:広い

   2.卵の孵化日数

種    類

日     数

種    類

日    数

●文鳥 16〜17 ●すずめ 11
●小型・中型インコ 20〜23 ●ハト 16〜18
●十姉妹 14 ●鶏 21

    3.小鳥の平均寿命  (  )は頑張れば

種   類 年   数 種    類 年    数
●文鳥 7〜8(15) ●ボタン・子桜インコ 7〜8
●セキセイインコ 7〜8(17) ●オカメインコ 15〜20
●カナリア 10 ●九官鳥 20〜30
●十姉妹 7〜8 ●オーム 70〜80

   4.小鳥に合ったキャリーケース

キャリーケース ますかご ペットゲージ
画像作成中

画像作成中
●幼鳥用または小型インコの運搬
 に適している。
●保温性がよいがムレることが
 ある。
●文鳥等のフィンチ類には不向き
●幼鳥または文鳥等のフィンチ類
 の運搬に適している。
●全てにおいて適している。

   5.病院へ行く前にこれだけは確認しておこう

        【基本】
             ●何時から一緒に暮らしているか(購入・自家繁殖等)
             ●1羽飼いか・つがいか
             ●手乗りか
             ●籠の外でどの位の時間遊ばせているか
             ●餌はどのようなものをあげているか
             ●雌の場合は産卵歴・個数等
        【症状】
             ●何時からきずいたか
             ●どのような症状か
             ●症状の経過

   6.保温の仕方

●鳥の体温は通常40℃以上であるので病気等に
 より急激な体温低下はとても危険な状態になって
 しまいなににおいても、まず保温をすることが大切
 です。
 保温の温度の目安として27〜28℃といわれて
 いますが、鳥の膨らみ具合によって調節します。
 上記の温度で、膨らんでいれば温度を高くし
 口を開いて呼吸したり、羽を広げていれば温度を
 低くします。温度は24時間一定に保ち、常に餌が
 食べられるように夜は明るく、昼間は直射日光・
 外気に当たらないようにします。電球は布で覆っ
 ていない方から斜めに当て、籠の中に温度の
 勾配をつくり、病鳥が止まり木をつたって体調
 にあった温度を選択できるようにします。
 餌は下にばら撒き一粒でも多く食べられるよう
 にします。

  注)●24時間明るくしますが、影の部分も作る
      事を忘れないで下さい。
    ●肥満による病気の場合は、夜は暗くする
     事が必要です。夜も明るいとさらに餌を食べ
     すぎ、肥満が解消されません。
    ●ライトはひよこ電球・白熱灯などを使用し
     ます。なければ、こたつ・電気あんか等を
     使用。

【保温例】




   7.保定の仕方

●利き手と反対の手の平に小鳥の背中を
 あて、親指と中指で頬を押さえ、人指し指
 を頭に置く、親指の付け根と薬指は肩を
 支えるようにする。強く把持しようとせず
 包みこむようにおこなう。
 
注)胸部の方まで強く圧迫しないように
  する。
【保定例】
画像作成中

   8.症状からみる病気(おもに文鳥(フィンチ類)に見られるものを記載)

病   名 症      状
●脱毛(ホルモン、代謝異常) 後頭部、頚部、肛門周囲の脱毛が見られるが、皮膚には異常なし。
●トリコモナス症 そ嚢炎から、結膜炎、喉の腫脹、嚥下困難と徐々に進行し、喉や下顎へ進入
下顎や頬に腫脹がみえる。口腔内に白いチーズ状の潰瘍が発見できる。
●胆嚢腫 初期症状ではやや元気が落ち膨羽するが食欲には異常はない。進行と
共に便に餌の粒が混じったり太く白っぽい便になり、常に膨羽し動作が鈍く
腹部はやや大きくなり正中よりやや左に緑色の塊が見られる。末期には
排出されつ便のほとんどが餌の粒になる。
●ハバキ 脚の皮膚が鱗状になる。自然現象だがハバキが厚くなると血行障害を起こす。
●気道炎 初期は耳を近づけるとプチプチと音がする元気・食欲は変化はなし。進行する
と元気。食欲とも減退し、呼吸が困難になる。嘴と脚にチアノーゼを見ることも
あり肝臓肥大も併発する。
●そ嚢炎 アクビをよくする。吐き気や嘔吐がある。そ嚢を見ると発赤していてそ嚢内に
粘液やガスが溜まっている。飲水過多になり水分過多便や軟便、食欲は
徐々に低下していく。
●肝不全 特有の症状はないが、尿が濃黄色又は黄緑色になった場合は疑う。場合に
より下腹部の腫脹・呼吸が速くなったり、嘴・脚の血色がわるくなる。便がゆ
るく水ぽく黒っぽい消化不良便をする。

      9.成長の平均体重

種    類 体    重
● 文鳥 25g前後
● セキセイインコ 35g前後
● ボタンインコ 55g前後
● 小桜インコ 65g前後
● ダルマ・オカメインコ 120g前後
● 九官鳥 180〜350g

             ※この体重はあくまで平均です。骨格や筋肉質の体型等により体重は変化します。
                    また、体重を量ることで、病気等の早期発見にもつながりますので、体重は毎日
                    量ることをお勧めします。毎日が無理であれば1週間に1度は量ることをお勧め
                    します。
                    文鳥では15g以下、セキセイインコでは20g以下になると生命が危険です。

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