読んでね♪エッセイ
「心のシネマ」 伊藤ちえこ
夏が終わると 空がとっても高くなって 限りなく透明のブルーに変っていく 世界が急に広くなって 自分がちっぽけに見えてくる どこまでも広い世界にポツッと一人 空を見上げる自分が立っている 大きな雲が居なくなり 細い糸のような綿あめが流れてとけていく 空に小さな自分が映しだされ 心の映写機がまわりだす どんどんふくらみ はずんで飛んでいく どこまでも広い空を ゆっくり跳ねて飛んでいこう 大地を見下ろすと ぬけがらの自分が遠い目で空を見上げ 一人たたずんでいる 大きな空のスクリーン 心のシネマを散歩しよう いい事だけを拾いあつめて 心のフィルムに刻んでいこう 明日からまた歩き出すために 新しいシナリオを書いていくために |
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