勉強してみよう!

セージ  (Sage


セージは、シソ科サルヴィア(Salvia)属の多年草のハーブです。
園芸品種のサルヴィアも同じ種類ですが、ハーブのセージは
Salvia Officinalis(サルヴィア オフィキナリス)になります。
(Officinalis=「薬用の」という意味)。
(Salvia=ラテン語「Salvere]で「治癒する」の意味)。
ソーセージはセージの名前からきています。
又、園芸品種の中にも薬効成分や香りのあるものが多くあり、
一般的にハーブとして利用されています。
セージは和名を薬用サルヴィアといい、
記憶力を高める長寿のハーブと言われています。
原産地はヨーロッパ南部、地中海沿岸地方で万能な薬草として
知られています。多くの品種がありますが一般的に
料理や薬用に利用されるのはコモンセージ(ガーデンセージ)で
1000年以上前から栽培され利用されてきたとそうです。
香りは薬的なものからフルーツの香りまで様々で花色も
レッド、ピンク、パープルなどいろいろあり、
料理からクラフトまで楽しめて薬用にもなる万能ハーブです。


中世では寿命を延ばすとか、乙女達の未来の夫がわかる、
精神を高揚させる、嫌な人を遠ざける、
悲しみをやわらげる等の力を持っていると信じられていました。
人々は魔除けや厄除けのお守りとしてセージを身につけたり、
家に置いたりしていたそうです。



セージの伝説

池のほとりに1本のオークの木が立っており、
その洞にセージの花の美しいニンフ(妖精)が住んでいました。
ニンフは慎ましやかで、木や花々を愛し、平和で幸せに
暮らしていました。人間を見た事がなかったのですが、
ある日、馬にのり狩に王様がやって来ました。
王様はニンフを一目みて、その静かな美しさに胸を打たれ、、
また、ニンフも若い王様の姿に魅了され、
あまりの激しい想いに押しとどめる事が出来なかった。
ニンフにとって人間を愛する事は許されず、死を意味します。
王様がニンフに愛を打ち明けた時、ニンフはその愛にこたえ、
王様の胸にしっかりと抱きとめられてしまいます。ニンフは
「楽しい時は過ぎ去りました。あなたと一緒にいるだけで
私は幸せです。あなたが求められた愛に、私は命を捧げます」
とこたえ、両腕と首をだらりさせ、息耐えてしまいます。
王様は池の水をすくい、ニンフに与えましたが、
ニンフはそのまま横たわったままでした。セージの花は、
「太陽を愛し、受精の後、その熱に焼かれて枯れはてる」
といわれ、恋の灼熱はセージのはかない花には
耐えられなかったのです。

どんなに愛しても、
ふれる事も愛にこたえる事も出来ないのです。






メニューに戻る

ホームに戻る