９月２９日 「私が私であるために」 マルコによる福音書
5章1-20節
1
一行は、湖の向こう岸にあるゲラサ人の地方についた。2
イエスが船から上がられるとすぐに、汚れた霊に取りつかれた人が墓場からやって来た。3
この人は墓場を住まいとしており、もはやだれも、鎖を用いてさえつなぎとめておくことはできなかった。4
これまでにも度々足枷や鎖で縛られたが、鎖は引きちぎり足枷は砕いてしまい、だれも彼を縛っておくことはできなかったのである。5
彼は昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた。6
イエスを遠くから見ると、走りよってひれ伏し、7
大声で叫んだ。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。後生だから、苦しめないでほしい。」8
イエスが、「汚れた霊、この人から出て行け」と言われたからである。9
そこで、イエスが、「名は何というのか」とお尋ねになると、「名はレギオン。大勢だから」と言った。10
そして、自分たちをこの地方から追い出さないようにと、イエスにしきりに願った。11
ところで、その辺りの山で豚の大群がえさをあさっていた。12
汚れた霊どもはイエスに、「豚の中に送り込み、乗り移らせてくれ」と願った。13
イエスがお許しになたので、汚れた霊どもは出て、豚の中に入った。すると、二千匹ほどの豚の群れが崖を下って湖になだれ込み、湖の中で次々とおぼれ死んだ。14
豚飼いたちは逃げ出し、町や村にこのことを知らせた。人々は何が起こったのかと見に来た。15
彼らはイエスのところに来ると、レギオンに取りつかれていた人が服を着、正気になって座っているのを見て、恐ろしくなった。成り行きを見ていた人たちは、悪霊に取りつかれた人の身に起こったことと豚のことを人々に語った。16
そこで人々はイエスにその地方から出て行ってもらいたいと言いだした。17
イエスが船に乗られると、悪霊に取りつかれていた人が、一緒に行きたいと願った。18
イエスはそれを許さないで、こう言われた。「自分の家に帰りなさい。そして身内の人に、主があなたを憐れみ、あなたにしてくださったことをことごとく知らせなさい。」19
その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとくデカポリス地方に言い広め始めた。人々は皆驚いた。
私達は神に祈ることを知っています。
また、祈りは人によってさまざまです。
聖書が記す神は全知全能であると宣べ伝える。今朝の聖書の箇所では、主イエスの力には限界はなく、その力は主イエスご自身の決断以外にないこととを示す。
万事を益としてくださる方が私達を包んでいることを確信し、祈ることが出来る私達はどのような存在なのかを、み言葉から知ることが出来る。
私達は
2千年の歴史を刻んできた世界の上に、キリスト教の上にたっている。主は、今も変わらず同じ姿を持って生きて働かれる。主は、一人の人のために関わろうとしてくださる。
聖書の物語に自分を当てはめ、自分のものとして読み進める者に、私たちの心に住む悪霊を、罪を知ることにより、主イエスとの出会いを通して救い出されるのです。神を土台としなければ人間は人間であり得ない。死に勝利され、今も生きておられるイエスの恵みに支配されている世界を生きることが出来るのが私達なのです。神の業を託されて生きる群れです。確信して、主に繋がりましょう。
