9月22日  「私とともに行こう」 マルコによる福音書435-41

        「突風を静める」

35 その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言われた。

36 そこで、弟子たちは群集を後に残し、イエスを船に乗せたまま漕ぎ出した。他の船も一緒であった。

37 激しい突風が起こり、船は波をかぶって、水浸しになるほどであった。

38 しかし、イエスは艫の方で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起して、「先生,わたしたちはおぼれてもかまわないのですか」と言った。

39 イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった。

40 イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」

41 弟子たちは非常に恐れて、「いったい、この方はどなたなのだろう。風や湖さえも従うではないか」とお互いに言った。

マザーテレサは言い残された。見捨てられていると感じる病、神から来るような愛の足りない無関心の悪のことを・・・

夜の闇の中、主イエスは弟子達と共に船に乗り、湖の向こう岸へ行こうとされたたが、急に嵐に見舞われた。弟子達は自分達に限界を知り、艫の方で眠っておられたイエスを起して、「先生,私達が溺れてもかまわないのですか」と無関心さに腹立たしく、近くにいて知る神の力を示されていたイエスをないがしろにして言った。

弟子達だけではない。私達も困難に直面すると、神のご支配を忘れ神への喜びの言葉は消え失せ、不安、不平不満の罪ある信仰のない姿に戻る。嵐のような苦しみ困難の襲いかかる中で、安心して眠り続けられる主は私達に同じようにせよと示しておられる。黙れ、静まれの主の一言で嵐は凪となった。なぜ怖がるのか、なぜ信じないのかと語りかけ罪深い私達を信じ生かして下さる。困難、苦しみの時にこそ、「私とともに行こう」と主の力は明らかにされる。

 

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