ペンテコステ(聖霊降臨祭)

 

キリストの十字架上の死と蘇り,そして昇天された後,ユダヤ教の祭日である五旬祭に弟子たちがエルサレムに集まっているとき,弟子たちに聖霊がやどり,弟子たちは聖霊に満たされてキリストによってもたらされた福音の伝道活動を開始した。

 

ペンテコステは,ギリシャ語で50日目(の日或いは祭)を意味する。ペンタ或いはペンテは数字の5を意味するが,アメリカ国防省の建物が5角形である事からペンタゴンと言えばアメリカ国防省の事を意味する。

 

ユダヤ教の祭日である5旬祭、或いは7週祭は、過越祭(最後の晩餐が行われた日)の安息日(土曜日)の翌日から7週間後に行われる収穫感謝の祭であるが,世界各地のユダヤ教徒はエルサレムに集まり,それぞれ収穫物を神殿に捧げる習慣があた。使徒言行録2章5節から6節にかけて『さて,エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが,この物音に大勢の人が集まって来た。』と書かれている背景である。同じく9節から11節にかけてユダヤ人が既に広範囲な地域に住んでいることが記されている。

この物音』とは,「弟子たちが聖霊に満たされ,""が語らせるままに,他の国々の言葉で話し出した。」物音であった。即ち,キリストの弟子たちは,皆イスラエルのガリラヤ地方出身であるにも拘らず,ラテン語,ギリシャ語,アラビヤ語ペルシャ語などで神の偉大な業を語り始めたのであった。

 

イエスの弟子たちがエルサレムに集まっていたことについて,使徒言行録13節,4節に次のように述べられている。

「イエスは苦難を受けた後,ご自分が生きていることを,数多くの証拠を持って使徒たちに示し,40日にわたって彼らに現れて,神の国について話された。そして,彼らと食事を共にしていたとき,こう命じられた。『エルサレムを離れず,前にわたしから聞いた,父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水で洗礼を授けたが,あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである』」

そして8節では『あなたがたの上に聖霊が降りると,あなたがたは力を受ける。そして,エルサレムばかりでなく,ユダヤとサマリヤ全土で,また,地の果てに至るまで,わたしの証人となる。』

 

聖霊降臨の出来事は,キリスト教が普遍的世界に向けられた宣教活動の出発点になったのである。

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