10月7  「新しい生き方」   マルコによる福音書3章13-19節

「12人を選ぶ」

13イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに集まって来た。

14そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため,また、派遣して宣教させ、

15悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。

16こうして十二人を任命された。シモンにはペテロと言う名を付けられた。

17ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ,この二人にはボアネルゲス,すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。

18アンデレ,フイリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、タダイ,熱心党のシモン、

19それに,イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。

主イエスは、一二人の使徒を選ばれるのに山に登られた。聖書では、山は神と出会う場所であり、厳粛な場所である。ここに、主イエスが登り、祈って、透明な気持ちで使徒を選ばれた厳粛さが現れている。しかし、一二人が選ばれたのは、三度イエスを知らないと言ったペテロやイエスを裏切ったユダをみてもわかるように、決して彼らが優れていた訳ではない。ただ主イエスの御心にかなっただけである。このことは私達の信仰についても同じことがいえる。 主イエスは、一二使徒を選ばれると傍にに来るように言われた。このことは、キリストの証人は常にキリストと共に居られる人でなくてはならないことを象徴している。私達の伝道も自分のことを語るのではなく、キリストが共に居ことの素晴らしさを中心にしていかなくてはならない。 更に、主イエスは使徒に悪魔を追い出す権能

を与えられた。悪魔は、神の愛が心に満たされていないと、寄生虫のようにその隙間に入り込む。キリストと共にある生活は、人間誰しも持っている心の闇に、神の愛による光をあてて、毅然とした姿勢で悪魔を追い払うことができるのである。

BGMは、Bachのフーガ作品548番です。


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