11月12日  「怒りを捨てる


社会的存在である私達が現在置かれている共生の場の状況は
山上の説教と深く関わっている。
五章後半は人間関係が主なテーマであるが,
イエスは,神の愛の支配を徹底する,救いの立場に立って神の意志を語られた。

『殺すな』というのは,生ける神との交わりに私達は招かれているので
殺してはならないということである。
カルヴァンは「神の共同体を作るというビジョン,希望に生きている者は殺すはずがない』
と説明している。
次にイエスは,神の前でどう生きるかを問われる。
礼拝において自分の罪の深さを改めて思わされる。
これは神の恵みである。又,礼拝は和解の場所である。
和解とは交換するという意味で,主の和解は,十字架の出来事において,
人間の醜い罪を全て引き受け,主イエスの尊厳や聖なる姿や自由な愛を与えて下さった。
ルターは「あの十字架は,聖なる交換であった』と。

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