5月5日  「造り主を讃美しよう」  創世記11-13

「天地の創造」

1 初めに、神は天地を創造された。

2 地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。

3 神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。

4 神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、

5 光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。

6 神は言われた。「水の中に大空あれ。水と水を分けよ。」

7 神は大空を造り、大空の下と大空の上に水を分けさせられた。そのようになった。

8 神は大空を天と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第二の日である。

9 神は言われた。「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現れよ。」そのようになった。

10 神は乾いた所を地と呼び、水の集まった所を海と呼ばれた。神はこれを見て、良しとされた。

11 神は言われた。「地は草を芽生えさせよ。種を持つ草と、それぞれの種を持つ実をつける果樹を、地に芽生えさせよ。」そのようになった。

12 地は草を芽生えさせ、それぞれの種を持つ草と、それぞれの種を持つ実をつける木を芽生えさせた。神はこれを見て、良しとされた。

13 夕べがあり、朝があった。第三の日である。

 

コロサイの信徒への手紙115-20

 

「御子キリストによる創造と和解」

15 御子は、見えない神の姿である、すべてのものが造られる前に生まれた方です。

16 天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は御子において造られたからです。つまり、万物は御子によって、御子のために造られました。

17 御子はすべてのものよりも先におられ、すべてのものは御子によって支えられています。

18 又、御子はその体である教会の頭です。御子は初めの者、死者の中から最初に生まれた方です。こうして、すべてのことにおいて第一の者となられたのです。

19 神は、御心のままに、満ちあふれるものを余すところなく御子の内に宿らせ、

20 その十字架の血によって平和を打ち立て、地にあるものであれ、天にあるものであれ、万物をただ御子によって、御自分と和解させられました。

創世記の最初の部分である「天地創造」は、混沌とした闇からスタートし、神が「光あれ」といわれて闇に光を点された。このことは、全てのものが神の恵みに照らされいる象徴的な出来事である。また、この「天地創造」は、不確実な未来が神の支配と秩序の中にあることを物語っており、律法の時代の新年祭では、祭司たちが「天地創造」をリズミカルに朗読することで、人々は力づけられてそれぞれの持ち場に帰っていった。

更に、「天地創造」では人間は最後に神に似せられて造られた。このことは神が人間に地上を託され、守ってゆく使命を与えられたことを意味している。私達人間は、造り主である神を讃美しながら、このような使命を果たすように自分の命の用い方を考えなければならない。

そして和解するために御子を賜るほどに私達人間を愛してくださった神は、御子イエス・キリストを通じて人間に互いに愛し合う力を与えられた。

私達も礼拝によって愛する力を訓練された者として、それぞれの持ち場に帰り、神を讃美しながら、それぞれの使命を果たしてゆきたい。                                                                                                        



BGMはBachの妻「アンナ・マグダレーナのための音楽帳」より。(H-G.Uszkoreit編集)

ホームページに戻る       み言葉に聞くに戻る