5月4日  「内から溢れてくる力」 エゼキエル書371-14

                  ヨハネによる福音書2019-23
    
東方敬信牧師

エゼキエル書371-14節「枯れた骨の復活」

1 主の手がわたしの上に臨んだ。わたしは主の霊によって連れ出され、ある谷の真ん中に降ろされた。そこには骨でいっぱいであった。

2 主はわたしに、その周囲を行き巡らせた。見ると、谷の上には非常に多くの骨があり、また見ると、それらは甚だしく枯れていた。

3   そのとき、主はわたしに言われた。「人の子よ、これらの骨は生き返ることができるか。」わたしは答えた。「主なる神よ、あなたのみがご存じです。」

4   そこで、主はわたしに言われた。「これらの骨に向かって預言し、彼らに言いなさい。枯れた骨よ、主の言葉を聞け。

5 これらの骨に向かって、主なる神はこう言われる。見よ、わたしはお前たちの中に霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。

6 わたしは、お前たちの上に筋をおき、肉を付け、皮膚で覆い、霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。そして、お前たちは私が主であることを知るようになる。」

7 わたしは命じられたように預言した。わたしが預言していると、音がした。見よ、カタカタと音を立てて、骨と骨とが近づいた。

8 わたしが見ていると、見よ、それらの上に筋と肉が生じ、皮膚がその上をすっかり覆った。しかし、その中に霊はなかった。

9 主はわたしに言われた。「霊に預言せよ。人の子よ、預言して霊に言いなさい。主なる神はこう言われる。霊よ、四方から吹き来れ。霊よ、これらの殺されたものの上に吹きつけよ。そうすれば彼らは生き返る。」

10 わたしは命じられたように預言した。すると、霊が彼らの中に入り、彼らは生き返って自分の足で立った。彼らは非常に大きな集団となった。

11 主はわたしに言われた。「人の子よ、これらの骨はイスラエルの全家である。彼らは言っている。『我々の骨は枯れた。我々の望みはうせ、我々は滅びる』と。

12 それゆえ、預言して彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。わたしはお前の墓を開く。わが民よ、わたしはお前たちを墓から引き上げ、イスラエルの地へ連れて行く。

13 わたしが墓を開いて、お前たちを墓から引き上げるとき、わが民よ、お前たちは私が主であることを知るようになる。

14 また、わたしがお前たちの中に霊を吹き込むと、お前たちは生きる。私はお前たちを自分の土地に住まわせる。その時、お前たちは主であるわたしがこれを語り、行った事を知るようなる」と主は言われる。

ヨハネによる福音書2019-23

「イエス、弟子たちに現れる」

19 その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。

20 そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。

21 イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」

22 そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「精霊を受けなさい。

23 だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」

主イエスキリストが復活されたその日、「弟子たちはユダヤ人を恐れて、家の中に閉じこもっていた。」とある(ヨハネ2019)。

当時、ユダヤ教はキリスト教を異端として排斥することを決めたという時代背景があり、少数者であるキリスト者がそれを公に言うことを恐れて家に閉じこもっていたのであるが、もう一つの理由は、既にキリストは復活されたとマグダラのマリアから聞かされた弟子たちは、自分たちがイエスキリストを裏切り見捨てた罪に怯えていたのだ。

そこにイエスが現れ、手とわき腹をお見せになり「シャローム・・・あなたがたに平和があるように」と言われ、息を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と言われた。弟子たちは、こんな自分が赦され、そして主がまだ共にいてくださるという驚きと喜びで、復活のイエスの赦しの愛の伝道の使命に向かって進んだ。

信仰とは自分の存在をかけた決断である。教会は復活されたイエス・キリストが息を吹きかけられ、イエス・キリストの精神を引き継ぐ共同体である。

赦された私たちがお互いに赦し合い、生き生きと、感謝に溢れてキリストの精神をのべ伝えて行きたい。

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