5月12日  「私達に与えられた力」  使徒言行録31-10

「ペトロ、足の不自由な男をいやす」

1 ペトロとヨハネが、午後三時の祈りの時に神殿に上って行った。

2 すると、生まれながら足の不自由な男が運ばれて来た。神殿の境内に入る人に施しを乞うため、毎日「美しい門」という神殿の門のそばに置いてもらっていたのである。

3 彼はペトロとヨハネが境内に入ろうとするのを見て、施しをこうた。

4 ペトロはヨハネと一緒に彼をじっと見て、「わたしたちを見なさい」と言った。

5 その男が、何かもらえると思って二人を見つめていると、

6 ペトロは言った。「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ちあがり、歩きなさい。」

7 そして、右手を取って彼を立ち上がらせた。すると、たちまち、その男は足やくるぶしがしっかりして、

8 躍り上がって立ち、歩きだした。そして、歩きまわったり躍ったりして神を讃美し、二人と一緒に境内に入って行った。

9 民衆は皆、彼が歩き回り、神を讃美しているのを見た。

彼らは、それが神殿の「美しい門」のそばに座って施しをこうていた者だと気づき、その身に起こったことに我を忘れるほど驚いた。

ペトロが神殿で出会った人は足が不自由なためにお金も食べ物もなく、人からの施しもので生きていました。毎日、今日も必要なものが手に入るかと不安に思いながら一人ぼっちで過ごしていたのです。ペトロはお金は持っていませんでしたが、そのかわりにイエスの名によって祈り、男の人は歩けるようになりました。

すばらしいことにみんなもペトロと同じ力、つまり祈る力をもらっています。私達の想像をはるかに超えた力を持つ神様が私たちの祈りを直接聞いてくださるということを意識して祈っているでしょうか。私達はなんでもわかった気になっていると自分だけの力ばかりを見始め、そんなことがあるわけない、できるわけがない、と思ってしまいます。祈っても無駄だと思うのは神様の力を軽く見ている証拠です。神様の名前をちゃんと祈っている人には想像を超えた神様の力を見ることができます。そして祈ったときに神様が一緒にいてくださることを知ることができます。

いつも神様から離れずにいて祈りを心にとめていてください。私達は宝物だからこそ、祈りの力を与えられていることを忘れずに毎日祈ってください。                                                                                                      


 



BGMはBachの妻「アンナ・マグダレーナの為の音楽帳」 より。(H-G.Uszkoreitさんホームページ)

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