3月18日  「人の思いを超えた力」   ヨハネによる福音書2章1節-11節

富士見丘教会協力神学生:東京神学大学修士課程  米田芳生

三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって,イエスの母がそこにいた。
イエスも,その弟子たちも婚礼に招かれた。
ぶどう酒が足りなくなったので,母がイエスに,「ぶどう酒がなくなりました」と言った。
イエスは母に言われた。「婦人よ,わたしとどんなかかわりあいがあるのです。
わたしの時はまだ来ていません。」
しかし,母は召使たちに,「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」
と言った。そこには、ユダヤ人が清めに用いる石の水がめが六つ置いてあった。
いずれもニないし三メトレテス入りのものである。
イエスが,「水がめに水をいっぱい入れなさい』と言われると,召し使いたちは、
かめの縁まで水を満たした。
イエスは,「さあ,それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい』と言われた。
召し使いたちは運んで行った。世話役はぶどう酒に変わった水の味見をした。
このぶどう酒がどこから来たのか,,水をくんだ召し使いたちは知っていたが、
世話役は知らなかったので,花婿を呼んで,言った。
「だれでも初めに良いぶどう酒を出し,酔いがまわったところに
劣ったものを出すものですが,あなたは良いぶどう酒を今までとって置かれました。」
イエスは,この最初のしるしをガリラヤのカナで行って,その栄光を現された。
それで,弟子たちはイエスを信じた。

イエスが伝道を始め,最初に示された力がカナの婚礼の奇跡である。

ぶどう酒が不足と言う事態を解決して欲しいと願い出たマリヤ
-神を動かし願を聞き入れて貰おうとする私達の姿と重なるーに、
毅然としてイエスは言われた。
「私とどんな係わりがあるか」と・・・・。
神の御心に聞き従い悟ることであるのに・・・・。また,神のなさる事には
神が私達以上に知っておられる一番よい時が存在するということも・・・・。
ただ信じ,その時を待ち望む確信を祈りによって得なければならぬ。

私達の想像を超えて,イエスの云われた通りにすると六つの水がめの水は、
上質のぶどう酒に変わった。
主イエスは奇跡を通して神の恵みにある愛を教えられた。

主いえすの御心の奇跡のしるしを心に刻んで歩もう。


   
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