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月24日 「キリストにあって新しく創造されたもの」コリントの信徒への手紙 U
5章16-19節富士見丘教会協力神学生 東京神学大学 佐野 純
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それで,わたしたちは,今後だれをも肉に従って知ろうとはしません。肉に従ってキリストを知っていたとしても,今はもうそのように知ろうとはしません。17
だから,キリストと結ばれる人はだれでも,新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り,新しいものが生じた。18
これはすべて神から出ることであって,神はキリストを通してわたしたちを御自分と和解させ,また,和解のために奉仕する任務をわたしたちにお授けになりました。19
つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ,人々の罪の責任を問うことなく,和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。この世にある人間関係とは?又,キリスト教的な交流関係とは、どのようなものなのか。
かって,律法主義者であったパウロは,イエスの弟子たちの行動を批判し,キリスト者を迫害して追い,ダマスコへの途上で復活のキリストに出会って,ここで初めて,霊的な信仰を悟り、回心した。そのパウロは,冒頭の問題について
--すべて肉に従って判断することはしない。キリストによって結ばれた人は,だれでも新しく創造されたものだ、とのべている(16・17より)この世にある人間関係は,自分の価値判断が先行する事が多いが,神は,イエス・キリストを通して私たちに和解の道を開いて下さった。
この主の愛に応えて,私たちは,和解の世界の実現をめざして歩みたい。今の時代は,神に反抗する事件が多いが,私たちは,決して失望することなく、神のみわざを確信しつつ,この世界で,新しく見つめ,関わる者として,歩みたい。
BGMは、Bachのインベンションno.8 作品779です。