7月21日  「主の選びにある恵み」 マルコによる福音書37-19

「湖の岸辺の群衆」

7 イエスは弟子たちと共に湖の方へ立ち去られた。ガリラヤから来たおびただしい群衆が従った。また、ユダヤ、

エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向う側、テイルスやシドンの辺りからもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞いて、そばに集まって来た。

そこで、イエスは弟子達に小船を用意してほしいと言われた。群衆に押しつぶされないためである。

10イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが皆、イエスに触れようとして、そばに押し寄せたからであった。

11 汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫んだ。

イエスは、自分のことを言いふらさないようにと霊どもを厳しく戒められた。

「十二人を選ぶ」

13 イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに集まって来た。

14 そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分おそばに置くため、また、派遣して宣教させ、

15 悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。

16 こうして十二人を任命された。シモンにはペテロという名を付けられた。

17 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。

18 アンデレ、フリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、

19 それに、イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。

群衆はみな,目にみえるもの 即ちごりやくを求めてイエスのもとに集まっていた。私たちの今の時代でもまた,病んでいる時代いである故に,今の人々も,何かごりやくをのぞんでいるのではないか。しかし私たちは,真実の恵みを知ることが出来る。それは、「神の選びにある恵み」今日の説教題であるが,聖書は,選びを大切にする。このことを私たちの心にきざみたい。

主イエスは群衆をはなれて弟子たちを選ばれた。これは,主の死を意味する選びであった。主イエスは,すべての弟子に裏切られることを知り乍ら,この十二人を選ばれた。その任命にあたって,三つの力を弟子達に与えられた。(313,14)主イエスは,これらの力を私たちにも恵みとしてゆるされていることを知る。

その第一は--イエスと共に生きることが出来る。第二--宣教にたずさわることをゆるされる。第三--悪霊を追い出す権能をさずかる。

悪霊を追い出す---私たちがキリスト者として生きるうちに,いつの間にか以前の自分とちがってあるものから開放されているのではないか。これがまさしく,とらわれた力(悪霊)からの開放である。

これらの主イエスの恵みを深く心にきざんでほしい。この選ばれた体と心とを,いつも輝かせて日々恵みの中に生きてほしい。                                                                                                       



BGMはBachの作品1052番「チェンバロ協奏曲」からです。

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