1月20日  「神の子羊」   ヨハネによる福音書129-34  

富士見丘教会協力神学生:東京神学大学修士課程   林 完赫

「神の子羊」

29 その翌日,ヨハネは,自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ,世の罪を取り除く神の子羊だ。

30 『わたしの後から一人の人が来られる。その方はわたしにまさる。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは,この方のことである。

31 私はこの方を知らなかった。しかし,この方がイスラエルに現れるために,わたしは,水で洗[バプテスマ]を授けに来た。」

32 そしてヨハネは証しした。「わたしは、”霊”が鳩のように天から降って,この方の上にとどまるのを見た。」

33 わたしはこの方を知らなかった。しかし,水で洗礼[バプテスマ]を授けるためにわたしをお遣わしになった方が,『”霊”が降って,ある人にとどまるのを見たら,その人が,聖霊によって洗礼[バプテスマ]を授ける人である』とわたしに言われた。

34 わたしはそれを見た。だから,この方こそ神の子であると証ししたのである。」

バプテスマを受けた後,イエス様の公の生涯が始まった二日目の出来事である。

バプテスマのヨハネはイエス様にこの世の罪を取り除く神の子羊の姿を見た。屠り場に引かれる子羊の様に辱めと悲しみ,苦しみのある苦難の道。それが神のご意志の愛の道であった。

神の啓示によって,イエス様が神の一人子であり,この世の罪を取り除く救い主であると知らされたヨハネは,イエス様を聖霊によってバプテスマを授ける人であると群集に紹介した。それは神様にある新しい命を与えることである。この方こそ神の子であると証した。ここにひとり子イエスキリストを遣わした父なる神の大きな愛が表されている。

あなた方には世で苦難がある。しかし,勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っていると。主イエスの苦難を思い,新たな教会の歴史の歩みを信仰と感謝を持って共々歩みたい。

                                                                                                        



BGMはBachの無伴奏ヴアイオリンのためのパルテイータ(変奏曲)3番作品1006からです。

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