讃美歌499番 「御霊よ、くだりて」

■原作者Elwood H.Stokes1815-1895 米国人)は、メソデイスト教会の教職者であり、ニュージャージー州で勤め、引退後の教職者に提供する施設で亡くなったといいうこと以外は不明である。「賛美歌略解」によると「この歌は多分、福音唱歌の作曲者ジョン・R・スウイーニーの歌集からとられたものであろう。ペンテコステの日を想起しつつ、聖霊の降臨を求める熱烈な祈願が信徒の共鳴を呼びおこし、日本では盛んにうたわれる。」とある。アメリカでは、 "Fill Me Now"(折り返しの冒頭語句)という題で知られている。

■作曲のJohn Robson Sweney(1837-1899 米国人)は、幼いときから音楽の才能に恵まれ、少年の頃から公立学校で音学を教え日曜学校の合唱を指導した。19歳で有名なドイツ人の先生の下で熱心に勉強した。ヴァイオリンやピアノについても勉強し、聖歌隊のリーダーに選ばれた。南北戦争が勃発し、彼はデラウエアー連隊の軍楽隊を率いた。戦争後にペンシルバニアにあるミリタリー・アカデミーの音楽教授になり25年間勤務し1886年には音楽博士の称号を与えられた。生涯に1,000以上の讃美歌を作曲しまた、数多くの讃美歌の収集に努めた。

■ニュージャージー州の引退教職者施設について;

The United Methodist Homes of New Jerseyというメソデイスト系の引退教職者用施設がペンシルベニア各地に11箇所運営されている。ペンシルバニア州関係者だけであり、他の州にも当然同様な施設があると思われる。現在、約年間55億円の予算で1200人の男女の引退者が800人の施設の従業員に支えられて、それぞれ独立して生活している。施設利用者には一定の自己負担(当然、非常に低い額と思われるが)があるが、それに満たない者は補助を受けられる。補助の額は8億円で対象者が240人。施設は色色なところから援助を受けている。メンバー教会が供出する基金、その他の財団、企業、個人の寄付、遺産など。また、地域の住民がボランテアでサービスを提供している。

背景のmidiは新たに作成しました。

 

ホームページに戻る