賛美歌420  「世界のおさなる 神のめぐみ、」

 

■作詞者ジョン・ホームズ(John H.Holmes 1879-1964)はアメリカ人で、ハーヴァード大学を卒業してユニテリアン派の牧師となりマサセッツ州とニューヨークの教会で牧会をした。しかし神学においても、社会理論においても、急進的な見解をもち、ユニテリアンからも離れテ、コミュニテイ教会と称する超教派的団体を形成するに至った。 彼は世界平和と社会改造とシオン運動とのために戦い、第1次大戦の時にもアメリカの参戦に真っ向から反対した。

■日本の讃美歌の聖書の引用箇所としては、詩46-9とある。「神はわれらの避け所、また力なり、なやめる時のいと近き助けなり。」で始まる有名な詩編(交読文13)であるが、「主は地のはてまでも戦いをやめしめ、弓をおり矛をたち、戦車を火にて焼きたもう。」を指している。しかし、ホームズはテサロニケの信徒への手紙U 316節の“結びの言葉”「どうか、平和の主御自身が、いついかなる場合にも、あなたがたに平和をお与えくださるように。」を引用している。歌詞もほぼ英語の歌詞に沿ったものとなっている。英語の歌詞にあるように今こそ、明確に、力強く平和を与えたまえと叫び声を上げたい。

■“ST.AGNES”の曲は、287番「イエス君の御名は たえなるかな、」の曲など、多くの讃美歌の曲として配されて馴染み深い曲となっている。作曲者ジョン・B・ダイクス(John Bacchus Dykes 1823-1876 英国人)は12歳の時、祖父が牧する教会のオルガニスト助手になるほど音楽の才能に恵まれケンブリッジ大学卒業後、大学音楽協会の指揮者やダラム大聖堂の聖歌隊長などを経て,ダラム市の聖オズワルド教会の教区牧師を14年間努めた。この間300曲に上る讃美歌の作曲をしたが、英国讃美歌史上の歴史的事業であるHymns Ancient and Modern1861年初版)の編集に関与して重要な役割を果たした。ダイクスは保守的な英国讃美歌の伝統を破って、当時の通俗的歌曲に基づいた新しい形の讃美歌曲を書いた点に彼の特色が認められる。ダイクスの曲が英国的でありながら、民謡的色彩を持ち、大衆的通俗性を持っているのは、彼の曲のこういう性格に基づいている。

背景のmidiは新たに作成しました。