讃美歌355番 「主を仰ぎみれば」

■作詞者宮川勇(1889-1945)は,長野県に生まれ,明治学院神学部卒業後,東北,九州,関西,北海道の教会を牧し,終戦の年,清水において永眠した。幼児から文学と絵画とを好み,和歌,俳句,新体詩等を作り,入信後,讃美歌を作り始めその数は数百に上った。この歌は彼が九州佐伯の教会を牧していた頃,祈祷と瞑想のうちに黙示碌21,22章を読んで,俄然心機一転し,無限の喜びと平和とに満たされ,その経験を表現したものであるという。昭和6年版『讃美歌』編集の時,懸賞募集に当選して,一般に公表された。作者の代表作と目され,土家初枝の旋律によって広く歌われている。

■作曲者土屋初枝(旧姓:遠藤1909-)は、静岡女子師範学校を卒業後,教職につき、音楽などを教えた。この曲は,昭和5年に旋律が作られ翌昭和6年版『讃美歌』に発表された。

 

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