讃美歌 338番 「主よ
,おわりまで」
現代のあらゆる歌集に収められている秀歌である。作詞家
,作曲家ともオックスフォード大学で学び,それぞれの分野で多大な貢献をした。作詞家John Ernest Bode(1816-1874)はオックスフォード卒業後,母校の講師と教会の牧師を努めた。1855年には栄誉あるBampton Lecturer(18世紀前半,聖職者John Bamptonにより設けられた宗教問題に関する講座で活発な論争を提供する講座として有名である。)にも選ばれた。この歌は作者の1女2男の堅信礼のために作られたもので,実感が溢れており,1869年に発表されて依頼,盛んに歌われるようになった。作曲者
Arthur H.Mann(1850-1929)はオックスフォード大学で音楽の博士の学位を授けられるかたわら,近隣教会のオルガニストを勤め1876年以降終生ケンブリッジのキングズ・カレッジにおいて,オルガニスト及び聖歌隊指揮者を務めたが,その名指揮は歴史的なものであったと伝えられている。この曲”ANGEL'S STORY”はE.H.Miller夫人の”I love to hear the story which angel voices tell”のためにMannが作曲したものでその歌詞に基づいて曲名がつけられた。その後,この歌はANGEL'S STORYのほかSUPPLICATIONあるいはWATERMOUTH等の曲名でひろく一般の讃美歌集にも採録され,また一部では,本讃美歌,即ちJohn Ernest Bodeの”O Jesus、I have promised 主よ,おわりまで”の曲としても普及した。
背景のmidiは新たに作成しました。