讃美歌 312番 「いつくしみ深き 友なるイエスは」

 

世界的に愛唱される慰めの歌である。原作者Joseph M.Scriven181986)アイルランドで生まれダブリンのトリニテイ・カレッジを卒業後、カナダに渡りオンタリオ付近の学校に教鞭をとった。一生を不幸な人や貧しい人への奉仕に献げた。この歌は彼が特別な悲しみに遭った時,母を慰めるために作ったもので,他人に見せる気はなかったと,彼自身語っている。讃美歌を数多く作り或は編集したIra David Sankey18401908)‐-この讃美歌は1875年に編纂されたものに掲載された--によれば,その悲しみとは作者の許婚者が結婚式の夕,溺死したことであったという。一方,あるホームページでは,海を隔てたアイルランドに住む母を慰めるために作詞したものとだけ記されている。

作曲者のCharles C.Converse18321918 米国人)はドイツのライプチッヒで作曲法を専攻し,帰国後弁護士を開業の傍ら幅広く作曲活動を行った。”What a friend we have in Jesus”「いつくしみ深き,友なるイエスよ」のために作曲されたこの曲は,その美しい民謡的な旋律により米国のみならず、全世界にまで広がって行った。これは本来のゴスペル・ソングではなく,今日,米国各派の代表的賛美歌集も、”What a Friend””Erie”(Converseが開業していた町の名前)”Converse”等の曲名で,この曲を収録している。

 

背景のmidiは新たに作成しました。