讃美歌243番 「ああ主のひとみ」
日本の若い二人の神学生たちによって共作された歌である。その一人である楳田信冶(
1922-)は,新潟県直江津出身,関西聖書学校卒業後,神戸中央教会,徳島県下で伝道に当る。他の一人井置利男(1926-)は,兵庫県姫路市出身,昭和24年復員後,人生の目標を失い苦悩していた時、宣教師ジェコブ・デシェザーの伝道集会に出席して光をうけ、神の召しに応じて、26年,関西聖書学校に入学した。この歌は井置が自らの不甲斐なさを思って暗い気持ちで教会の祈祷会に行く途中,「主ふりかえりてペテロに目をとめたもう」(ルカによる福音書22章61節)と言う聖句を示されて作った歌を,学友楳田と共に推敲して,1951年の讃美歌憲章募集に応募,当選したものである。作曲者,高田早穂見(
1926-)は、東京巣鴨教会で育ち、小学校,中学校の教職をへて1953年武蔵野音楽大学を卒業,その後も教職を続けている。この曲は,1952年,讃美歌作曲の懸賞募集に応募して入選した曲である。流れるような美しい旋律である。背景のmidiは新たに作成しました。
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