■Howard Arnold Walter(1883-1918 アメリカ人)が作詞した“I would be true”に対しJoseph Yates Peek(1843-1911)が作曲し,Grant Colfax Tullar(1869-1950)によって編曲されたものが松山昌三郎の作詞に配されたものである。
■“I would be true”は、Walterが日本に滞在していたとき(23歳のとき、1年間早稲田大学で英語を教える)作詞されたもので、故郷の母に送り、Harper's Magazineから出版されたものである。使徒言行録11章23節に言及されている。
弟子たちが初めてキリスト者と呼ばれるようになったアンテイオキアの教会をバルナバが訪れた時、「バルナバはそこに到着すると、神の恵みが与えられた有様を見て喜び、そして、固い決意を持って主から離れることのないようにと、みなに勧めた。」
歌詞の出だしは“I would be true,for there are those who trust me;”、即ち、「わたしを信頼してくれる者がいるので私は真実でありたい(誠実でありたい)」で始まり、
主に対して忠実でありたいとの思いをこめた詩となっている。米国、英国の大学を優秀な成績で卒業し、日本から帰国した後、YMCAのミッション活動に参加しインドやスリランカで宣教活動に従事した。病を持つ身で医者からの忠告もあったが、“must be true”の信仰を堅持しパキスタンのラホールで活動の折、30歳余で天に召された。
■曲名の“
Peek”は、作曲者の姓である。ピークは、死の2ヶ月前に正式な牧師に任命されるまではメソデイストの平信徒として大工、農業、雑貨店、花屋或は南北戦争に従軍など従事しながら教会に奉仕した。“I would be true”の作曲家として後世に名を残すことになった。編曲したGrant Colfax Tullarもメソデイストの牧師であるが,後年,福音伝道活動に身を投じ、多くの讃美歌を作ったIsaac Meredithと共に音楽出版社を作り讃美歌の普及に貢献した。
背景のmidiは新たに作成しました。