讃美歌228番 「ガリラヤの風」
原作者由木康氏(
1896―)の作品は日本キリスト教団賛美会員会編纂の讃美歌集で一番多い。又,数多くの歌詞の翻訳されている。氏は,関西学院文学部をおえて,聖書と神学を学び日本キリスト教団東中野教会牧師,青山学院神学部その他で聖歌学を講ずる一方讃美歌の編纂に携わった。この曲は,氏が昭和6年版「讃美歌」の改訂に携わっていた頃,一夜主の祈りの中の{み国をきたらせたまえ}と言う句から霊感を受け,第一次大戦中の経験を思いおこして,永遠の平和が実現する神の国を待望しつつ作った歌である。旋律の”
Missionary Hymn”はLowell Mason(1792-1872)によるものであるが、讃美歌214番「北のはてなる」のためにこの曲を作曲した。ところが,この曲はうたい易く且つ原歌詞(214番)の気分とよく合っているので,たちまち全米に広がり,各派の讃美歌集や日曜学校の聖歌集にまで採り入れられた。メイスンの代表作の一つである。この曲は『変ホ長調』であるが,214番は『ニ長調』である。
背景のmidiは新たに作成しました。