中世最大の神学者トマス・アクイナス(
1227-74)が、1260年頃,聖体祭のミサのため時の法王ウルバヌス4世の委嘱を受けて作ったものといわれる。ローマ教会のミサの教義を詩化したものであるが,その中に閃いている礼典に対する畏敬の念は,すべてのキリスト者の模範とすべきもので、ゆえに、プロテスタントの讃美歌にも収録されている。作曲は,英国人ジェラード・コブ(19世紀後半)の作である。讃美歌の歌詞
,曲両方の表題として「Lauda Sion Salvatorem」は、「シオンよ,救い主をたたえよ」という意味である。