讃美歌196番 「うるわしきは」

■原作者はイギリスの讃美歌の父Isaac Watts1674-1748)である。アイザック・ウオッツ牧師は,幼時から詩才があり,1707年英国で最初の讃美歌集(Hymns and Spiritual Songs)を出版,生涯で600編以上の讃美歌を作りチャ-ルス・ウエスリーによるメソジスト運動と相俟って英国讃美歌の第2期黄金期を創出しドイツに勝るとも劣らない貢献を斯界にもたらした。(第1期は,宗教改革から1700年頃までの詩篇歌が中心であった。)

この歌は1719年に発表された詩篇84編のパラフレーズである。パラフレーズとしては、ウオッツの最善のものに伍しているといわれている。

■曲名が”DARWALL'S 148TH”となっているのは作曲者John Darwall1731-1789 英国人)が詩篇148編のために作った曲が採用されているためである。ダーウオールは聖職者であるが、同時に情熱詩人また素人音楽家として活躍し、詩篇150編全部の詩篇歌に作曲した。この曲(DARWALL'S 148TH)は、ひろく英米人に愛唱されたが、その後、196番のウオッツの「うるわしきは Lord of the worlds above」の曲として採用され、更にはチャールス・ウエスリー、リチャード・バクスターなどの歌詞の曲ともなって普及した。

背景のmidiは新たに作成しました。