讃美歌第2191番 「主のまことはくしきかな」

■作詞者Thomas Obediah.Chisholm1866-1960 米国人)はケンタッキー州の小さな州立学校で学び16歳でその学校の教師になり、21歳で週刊紙の編集助手となった。27歳のとき洗礼を受け、30歳後半でメソデイスト派の牧師となりしばらくの間、教区の牧師を勤めたが、健康にすぐれなかったためインデイアナ州の農家に移り住んだ。その後ニュージャーシー州に移り保険の外交員を務めたが晩年はメソデイストの施設で過ごした。生涯に1200の詩を書き、その大半が出版されその多くが作曲されたという。苦労人であったが才能に恵まれた人である。

■この詞を書いた動機、状況については特別なことはないといっている。ただ、自身の経験と聖書の真実から作られたという。旧約聖書の哀歌322-23節をベースにしている。

哀歌3

22節:主の慈しみは決して絶えない。

主の憐れみは決して尽きない。

23節:それは朝ごとに新たになる。

あなたの真実はそれほど深い。

最後の「あなたの真実はそれほど深い。」が原作では“great is your faithfulness”であり、これがこの賛美歌の題名となっているものである。

■作曲したWillam Marion Runyan1870-1957 米国人)は、メソデイスト派の牧師の息子として生まれ音楽の才があり12歳で教会のオルガニストとなったほどである。21歳で牧師となり主としてカンザス州で牧会に勤め、また、福音伝道師として州内各地の伝道に従事した後、シカゴに移り、Moody Bible Institute(ムーデイ―聖書学校 19世紀後半の福音伝道家ムーデイ{Dwight L.Moody}が設立)に深くかかわることになった。この曲は、Chisholmの歌詞のために作曲されたもので,Runyanは、この歌詞に大変感動して作曲し、歌詞にこめられたメッセージが彼のメロデイーによって広められるよう熱心に祈ったという。そして、その後、実際にこの賛美歌が広く用いられたため、神が祈りに応えてくれたものと彼は書き記している。尚、この賛美歌はムーデイ―聖書学校の非公式な校歌(賛美歌)となっている。

背景のmidiは新たに作成しました。

 

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