讃美歌187番 「主よ,いのちの」

アメリカにおいて広く用いられている聖書の歌である。ヨハネによる福音書6章35節「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく,わたしを信じる者は決して渇くことがない。」との山上の説教の部分である。原作者Mary Artemisia  Lathbury1841-1913)は、牧師の娘としてニューヨーク州マンチェスターに生まれ,始め美術の教師となり、のち青少年の雑誌の記者となった。詩文をよくし,数巻の文学的著作がある。この歌と讃美歌50番の歌はニューヨーク州ショートークア(Chautauqua)湖畔で催されるサマースクールの集会のために作ったもので「聖書研究の歌」と題されていた。2つの讃美歌ともWilliam Fiske Sherwin1826-1888)により作曲されたが,187番は特に歌詞と曲との完全な融合の典型とされている。

ショートークア(Chautauqua)は、エリー湖の東岸,ナイアガラの滝で有名なバッファロウから南に湖畔沿いに下った所にあり人口僅か7500人の町であるが、町を挙げての芸術,文化興隆により自前のオーケストラ,オペラを持ち,また上演のための劇場などを有している。この町で毎年開催されるサマースクールには全国から8,000人の学生が集まり芸術,音楽、ダンス,観劇,その他色々な分野の研修が行われている。このサマースクールは,1874年にメソデイスト派により始められたが,エキュメニカルに発展しており内外からの牧会者,教師たちの研修の場として大きな貢献をして来た。(以上Chautauquaのホームページより)

 

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