讃美歌第2179番 「みまえにわれらつどい」

聖餐を主題とした数少ない黒人霊歌である。
3節からなる英語の歌詞は、1節がパンを割き、2節がぶどう酒を飲み、3節が神を称えたものだが、
その他の歌詞は全く同一である。しかし、実際に聖餐式で使うことを考慮し、各節の後半の同一歌詞の2行は原歌をやや離れて意訳されている。訳者の岸本洋一
氏は、編曲(1962年)されたものが聖餐式で用いられているThe East Harlem Protestant Parish,New Yorkの教会での礼拝を経験された。

1.Let us break bread together on our knees
    Let us break bread thgether on our knees
(みまえにわれらつどい、ともにわかつみ糧を、)

   When I fall on my knees with my face to the rising sun,
     O Lord, have mercy on me.
(世の光なる主のことばもて 祝したまえ。)

2.Let us drink wine......異なる部分のみ

3.Let us praise God........同上


即ちひざまずいて聖餐にあずかり,頭をたれて罪人の私を憐れんでください(ルカによる福音書
1813節)と神に祈る内容である。
この歌は、素朴で敬虔な表現ゆえに1955年頃からアメリカで大変ポピュラーになった。

この黒人霊歌の原曲は、The Hymnal 1982 Companion (no. 325) の解説によると、William Barton の Old Plantation Songs (1899;短縮版) および John W. and Frederick J. Work の Folk Songs of the American Negro (1907) に収録された。また、Johnson 兄弟の The Second Book of Negro Spirituals (1926) に "When I Fall On My Knees (Wid My Face to de Risin' Sun  スペルの間違いではありません)" という題名でピアノ伴奏付きの編曲版が載っている[Companion to The United Methodist Hymnal (no. 618) はこれが最初の印刷版のようであると言う]。1940年代以降に一般の讃美歌集にも採用されるようになった。

背景のmidiは新たに作成しました。