讃美歌121番 「馬槽のなかに」
1896―)。彼の作品は日本キリスト教団賛美会員会編纂の讃美歌集で一番多い。又,数多くの歌詞を翻訳されている。氏は,関西学院文学部をおえて,聖書と神学を学び日本キリスト教団東中野教会牧師,青山学院神学部その他で聖歌学を講ずる一方讃美歌の編纂に携わった。この曲は,彼が近代神学の影響を受け、イエスの神性について思い悩んだ結果、それが彼の人生のうちに包まれ、それを通して輝きでていることを示され、一つの確信に到達した、その時の心境を自由詩に表現し、「この人を見よ」と題して発表し後で韻文化したものである(昭和4年)。■原作者由木康氏(
■作曲者安部正義(
1891-)は東北学院中学部を卒業後、直ちに米国に渡り、オハイオ州、ボストン等の音楽学校で声楽、ピアノ、作曲法、ピアノ・オルガン調律法等を修めて、昭和元年に帰国した。明治学院音楽主任教授、基督教音楽学校主任等を歴任した。 在米中、管弦楽曲の作曲によって、ニュー・イングランド音楽学校のエンデカト賞の1等賞を3回受け、その他讃美歌、独唱曲、合唱曲、ホームソングなどの作曲が多数ある。この曲は、「馬槽のなかに」のために昭和5年作曲された。背景のmidiは新たに作成しました。