讃美歌119番 「ひつじはねむれり」  

「朝日はのぼりて」(讃美歌97)と共に日本人の原作になるクリスマスの歌である。作者三輪源造(1871-1946)は、同志社神学校を卒業し教職に携わる傍ら日本の讃美歌の編纂に尽力し又,幾つかの創作を発表した。曲は,前掲(讃美歌97)と同じく鳥居忠五郎によるものである。鳥居は明治学院神学部を卒業後、東京音楽学校(声楽科)で学び,長らく東京学芸大学の声楽主任教授の職に在った。霊南坂教会聖歌隊指揮者をつとめ讃美歌編纂の仕事にも携わる。

この曲は,フランスの古いキャロルに似たナイーヴな美しさの中にも非常に個性のある曲であり,邦人讃美歌曲中の傑作のひとつということができよう。

 

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