讃美歌第二編 101番 「かがやくこの朝」

■作詞は、5世紀ラテン語聖歌“Claro paschali gaudio”とあります。聖アンブロシウス(339年頃―397年)が作ったとの説が有力ですが、確かではありません。英語訳では“In this our bright and Paschal day”とありますので、復活を省略し「かがやくこの朝」としたのではないかと思います。この歌詞は、44節からなる聖歌をミサのために幾つかのパートに分けたものの一つ(最後の部分)です。

■聖アンブロシウスは最後の20数年をミラノ司教として勤め、西方4大教会博士の一人として、皇帝権力に対抗する辣腕の教会政治家として、又、東方教父の高度な神学を摂取し、ラテン教会の学問的水準を飛躍的に高め、アウグスチヌスの回心(386年)にも決定的な影響を与えるなど初期キリスト教の確立に多大な貢献しました。

■曲名は“Puer Nobis”とあり、作者不詳、(編曲) Michael Praetorius(1609)とあります。15世紀頃と思われる聖歌“Puer Nobis Nascitur”英語では“Unto us is born a son 御子生まれたまう”を、Michael Praetorius(1571-1621)が編曲したものと思われます。この曲に対して,Martin Luther他幾つかの歌詞が作詞されています。

■Michael Praetoriusはドイツのチューリンゲンに生まれ、神学を学び、オルガニストとしても広くドイツで活躍しました。彼の肖像画の一つには「チューリンゲン、ブラウンズビック公爵オルガニスト兼聖歌隊指揮者」とあります。

 

 

背景のmidiは新たに作成しました。

 

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