2月11日 「上を向いて歩こう」 マタイによる福音書 6章16節-18節
「断食する時には,あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。
偽善者は,断食しているのを人に見てもらおうと,顔を見苦しくする。
はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
あなたは,断食する時,頭に油をつけ,顔を洗いなさい。
それは,あなたの断食が人に気づかれず,隠れたところにおられるあなたの父に
見ていただくためである。そうすれば,隠れたことを見ておられるあなたの父が
報いてくださる。」
主イエスは,伝道の初めに,荒野で断食をされたが,その目的は,御自身が神の前で、
救い主としてどう使命を果たしたらよいか,そのことを荒野で真剣に祈っておられた。
私達が聖なる神の前に出る時,断食ではなくても,ふさわしい姿は必然であろう。
「心の清い者は幸いである。彼らは神を見る」
真に悔い改めた砕けた心が,神の愛の前にふさわしい。
私達が満腹して他人のことも気にしないで満ち足りでいる時に,
信仰を持って神との出会いを経験するだろうか。
イザヤ58章3-8節には,主の求めておられる断食とは、
神の愛と正しさの下に生きるよう,そうすれば救われるのだと。
即ち神が共におられる私達の生活は、
どこまでも神を喜ばせるためにあり、
人に見せるためでなく,真に神を見上げ、上を向いて歩く、
そのことが私達に求められていることである。