12月3日 「言葉の真実」
主イエスは,一切誓うことを禁じた。
できない事を誓うのを禁じたのではなく、一切誓うことを禁じた。
この主イエスの言葉は,人間の闇を鋭く指摘している。
人間は自分自身の信用の無いことを天を指して誓うことにより補おうとする。
しかし,本当の信頼は神から与えられるものであり,全能でない人間自身では
どうすることもできないという人間の限界を示している。
主イエスは,最後の晩餐のとき,弟子の裏切りを明言された。
その際,ユダだけでなく全ての弟子が「まさか私のことではないでしょう。」と言い,
主イエスに対する不誠実を思い当たっていた。
しかし,主イエスはこのような弟子たちを愛しつづけ十字架に懸かられたのである。
この真実の愛によってのみ,私たち人間も真実とされ,誠実に生きることができるのである。
クリスマス(キリスト礼拝)は、ヘロデの幼児虐殺に象徴される人間の闇に,
主イエスという光が生まれた.。
つまりすばらしい神の愛が地上に宿った神の栄光をあらわす出来事である。
そしてクリスマスの出来事は,私達が不真実になりそうな時も,
主イエスの真実により,真実に生きようと決意を新たにする契機である。