8月4日  「弱い時にこそ強い」 コリントの信徒への手紙U 127-10     

                                                                          東方敬信牧師

7 また,あの啓示されたことがあまりにもすばらしいからです。それで,そのために思い上がることのないようにと,わたしの身に一つのとげが与えられました。それは,思い上がらないように,わたしを痛めつけるために,サタンから送られた使いです。

8 この使いについて,離れ去らせてくださるように,わたしは三度主に願いました。

9 すると主は,「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから,キリストの力がわたしの内に宿るように,むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。

10 それゆえ,わたしは弱さ,侮辱,窮乏,迫害,そして行き詰まりの状態にあっても,キリストのために満足しています。なぜなら,わたしは弱いときにこそ強いからです。

パウロは伝道旅行のときに罹患した高熱病が原因と思われる眼病等の持病があった。この持病はあまりに苦しいもので,パウロは度々神様にこの肉体のとげを取り除いてくださいと祈らずにはいられなかった。しかし福音は逆説的で,パウロの持病は治らず,神様から「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ。」という言葉が与えられた。

この言葉によりパウロは自分の弱さを見せることのできるほどの強さを与えられ,そして弱さをそのまま表しながらも赤々と燃えるキリストの姿を映し出したのである。このように神様の恵みにより,私達の内にはダイナマイトのように爆発する力が与えられる。そしてこの力は境遇に左右されない強いものである。

聖書を通じて語られるパウロの生き方には、二つの大きな特徴があった。一つは,自分自身の弱さを認めながらキリストの力が宿っていることを証しする謙虚さ。そしてもう一つは,キリストの力に対する確信である。

土の器にたとえられる私達人間に神様は愛=力を満たしてくださる。私達もパウロのもった謙虚さと確信をもっていきるととみに,本当のキリストの体である教会の成長を祈ってゆきたい。                                                                                                        



BGMはBachのコラール649番「主イエスよ,私達の側を離れないでいて下さい」 です。

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