8月3日  「『自分を大切に愛すること』 マルコによる福音書12章28-34節

東方敬信牧師

「最も重要な掟」

28 彼らの議論を聞いていた一人の律法学者が進み出、イエスが立派にお答えになったのを見て、尋ねた。「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか。」

29 イエスはお答えになった。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、私たちの神である主は、唯一の主である。

30 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』

31 第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」

32 律法学者はイエスに言った。「先生、、おしゃるとりです。『神は唯一である。ほかに神はない』とおっしゃったのは、本当です。

33 そして、『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する』ということは、どんな焼き尽くす献げものやいけにえよりも優れています。」

34 イエスは律法学者が適切な答えをしたのを見て、「あなたは、神の国から遠くない」と言われた。もはや、あえて質問する者はなかった。

主イエス・キリストが十字架を前にして愛について重要な教えをしておられるのが今日の聖書の箇所である。第一は、人間にとって一番大切なもの、なくてならないものが愛であること。第二は、愛は自分に関わる問題であること。第三は、神との関わり、隣人とのかかわり、自分との関わりです。愛は私達の心と精神に関わることがらです。

今朝の礼拝で三つの愛の内、自分にたいする愛を考える。31節で、自分を愛するように隣人を愛しなさいと教えておられる。自分を愛することは、自分の命、身体を大切に考えることです。私達の身体は感謝して受け取るべき神の賜物です。この賜物を活かして神様を伝えて生きることです。自分を愛する、命を愛する、身体を愛することは、神様を愛することと連結をしているのです。(テモテへの手紙T、4章―4節)正しく愛することは、心を広くし、他の人の心を感知し、忍耐する心をはぐくみます。

 精神を愛するために知性を磨くこと、聖書を学び続ける努力が大切です。神の愛を信じ、互いを愛し、互いの精神を向上させることが大切です。正しく自分を愛し、自分の魂を養う信仰に生きるのです。

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