8月25日 「約束された成長」 マルコによる福音書
4章1-20節「種を蒔く人」のたとえ
1
イエスは、再び湖のほとりで教え始められた。おびただしい群集が、そばに集まって来た。そこで、イエスは船に乗って腰を下ろし、湖の上におられたが、群集は皆、湖畔にいた。2
イエスはたとえでいろいろと教えられ、その中で次のように言われた。3
「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出て行った。4
蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。5
ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出した。6
しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。7
ほかの種は茨の中に落ちた。すると茨が伸びて覆いふさいだので、実を結ばなかった。8
また、ほかの種は 良い土地に落ち、芽生え、育って実を結び、あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。」そして、「聞く耳のあるものは聞きなさい」と言われた。
たとえを用いて話す理由
イエスがひとりになられたとき、十二人と一緒にイエスの周りにいた人たちたとえについて尋ねた。
そこで、イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けられているが、外の人々には、すべてがたとえで示される。
それは、
『彼らが見るには見るが、認めず、
聞くには聞くが、理解できず、
こうして、立ち帰って赦されることがない』ようになるためである。」
「種を蒔く人」のたとえの説明
13
また、イエスは言われた。「このたとえが分からないのか。では、どうしてほかのたとえが理解できるだろうか。」14
種を蒔く人は、神の言葉を蒔くのである。15
道端のものとは、こういう人たちである。そこに御言葉が蒔かれ、それを聞いても、すぐにサタンが来て、彼らに蒔かれた御言葉を奪い去る。16
石だらけの所にまかれるものとは、こういう人たちである。御言葉を聞くとすぐ喜んで受け入れるが、17
自分には根がないので、しばらく続いても、後で御言葉のために艱難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう。18
また、ほかの人たちは茨の中に蒔かれるものである。この人たちは御言葉を聞くが、19
この世の思い煩いや富の誘惑、その他いろいろな欲望が心に入り込み、御言葉を覆い ふさいで実らない。20
良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて受け入れる人たちであり、ある者は三十倍,ある者は六十倍、ある者は百倍の実を結ぶのである。
主イエスが語られた種蒔く人のたとえは、ひとりひとりに神様の国の約束を新たにされた箇所である。
主は、船に乗り少し離れた所から群集に「よく聞きなさい」と語り招かれ、聞く耳のある者には、聞いたところで私の力が働いていくのだ、私は私達の源であると宣言された。ご利益ではなく神様の国即神様のご支配が訪れたという喜びを主はひたすら伝えようとされた。私達ひとりひとりの中にしっかりと福音の種が蒔かれているのですよと語りかけておられる。この種の成長は自分自身の力でも伝道者の力でもなく神様がひとりひとりに対する働きかけが及んで、この福音の種が心の中で今、成長している姿があるというわけなのである。
蒔かれた地点で必ず芽を出すという約束された成長を与えられている福音の種、神様が成長してくださり神様が守ってくださるのが福音の種である。
想像を遥かに超えた実りを約束し成長する種を確信し、喜びに溢れ進もう。
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