4月22日  「復活のキリストからの召し」    使徒言行録1章1節-11節

富士見丘教会協力神学生:東京神学大学修士課程  米田芳生

テオフィロさま,私は先に第一巻を著して、イエスが行い、また教え始めてから、
お選びになった使徒たちに聖霊を通して指図を与え,天に上げられた日までの
すべてのことについて書き記しました。
イエスは苦難を受けた後,御自分が生きていることを,数多くの証拠を持って
使徒たちに示し,40日にわたって彼らに現れ,神の国について話された。
そして,彼らと食事を共にしていたとき,こう命じられた。
「エルサレムを離れず,前にわたしから聞いた,父の約束されたものを待ちなさい。
ヨハネは水で洗礼を授けたが,あなたがたは間もなく聖霊による洗礼(パプテスマ)
を授けられるからである。」
さて,使徒たちは集まって,「主よ,イスラエルのために国を建て直してくださるのは、
この時ですか』と尋ねた。
イエスは言われた。「父がご自分の権威をもってお定めになった時や時期は、
あなたがたの知るところではない。あなたがたの上に聖霊が降ると,
あなた方は力を受ける。そして,エルサレムばかりでなく,ユダヤとサマリヤの全土で、
また,地の果てに至るまで,わたしの証人となる。」こう話し終わると、
イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが,雲に覆われて
彼らの目から見えなくなった。
イエスが離れ去って行かれるとき,彼らは天を見つめていた。
すると,白い服を着た二人の人がそばに立って,言った。
「ガリラヤの人たち,なぜ天を見上げて立っているのか。
あなた方から離れて天に上げられたイエスは,天に行かれるのをあなたがたが
見たのと同じ有様で、またおいでになる。」

イエス.キリストは復活されて確かに生きておられる。
そのお姿を,四十日のあいだ、弟子たちに示されて,
神の国について教えられ,勇気と希望を与えられた。
更に重要なメッセージは,弟子たちが大きな使命のために、
主に召し出されたことである。
「エルサレムを離れず父が約束されたものを待ちなさい」(4節)
エルサレムは弟子たちにとって,失敗の町である。その弟子たちは、
ありのままの自分を認めてひたすらに祈るとき、ペンテコステの出来事が起きた。
聖霊によって強められた弟子たちは,やがてちの果てまでもみことばを伝えるものとして、
代々の教会の柱とされたのである。
私たちも,復活の主によって,聖霊を受けているか確認したい。
弱いものこそ,ありのままの姿で,主にゆだねて歩みたい。誠の使命に生かされるよう、
ひたすら祈りつつ。

Bach  G線上のアリア

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