2編189番 「丘の上の教会へ」  LITTLE BROWN CHURCH

日本語歌詞は阪田寛夫の作詞で、原歌詞の訳ではありません。原曲はアメリカ人のウィリアム・ピッツ(William S. Pitts, 1830-1918)が作詞・作曲した “The Little Brown Church (in the Vale)” で、1865年に出版されました(題名はしばしば “The Church in the Wildwood” とも呼ばれます)。ピッツは教師をしていましたが、のちに医者になりました。もともとは讃美歌として作られたものではなく、ピアノ伴奏付きで前半はソロ、後半合唱という歌でした(「ほら、ディン・ドン、ディン・ドン....」の部分は “Oh, come, come, come, come….” です)。ピッツは、1857年にアイオワ州ブラッドフォード(Bradford, Iowa)を訪れた際に、空き地を見て、そこに小さな教会を想像して書いたと言っています。後になってその土地には茶色に塗られた教会が建設され、ピッツはそれを知って、しまっておいた楽譜を出版することにしました。日曜学校で歌われたり、男声カルテットなどがレパートリーにして歌い広めました。この歌を収録しているアメリカの讃美歌集の数は多くありませんが、一般の歌集には見かけます。この歌のおかげで多くの人々が教会の見学・見物に訪れたり、ここで結婚式をあげています。原歌詞の1番を挙げておきます。

 

LITTLE BROWN CHURCH IN THE VALE

 

There’s a church in the valley by the wildwood,
No lovelier spot in the dale;
No place is so dear to my childhood,
As the little brown church in the vale.

 

(Refrain)

Come to the church in the wildwood,
Oh, come to the church in the dale,
No spot is so dear to my childhood,
As the little brown church in the vale.

 

背景のmidiは新たに作成しました。

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