3月18日 「個性的な生き方」 エゼキエル書31-3節、

エフェソの信徒への手紙314-21節  

東方敬信牧師

 

エゼキエル書3

1   彼はわたしに言われた。「人の子よ、目の前にあるものを食べなさい。この巻物を食べ、行ってイスラエルの家に語りなさい。」

2   わたしが口を開くと、主はこの巻物をわたしに食べさせて、

3   言われた。「人の子よ、わたしが与えるこの巻物を胃袋に入れ、腹を満たせ。」わたしがそれを食べると、それは蜜のように口に甘かった。

 

エフェソの信徒への手紙3

14 こういうわけで、わたしは御父の前にひざまずいて祈ります。

15 御父から、天と地にあるすべての家族がその名を与えられています。

16 どうか、御父が、その豊な栄光に従い、その霊により、力を持ってあなたがたの内なる人を強めて、

17 信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。

18 また、あなたがたがすべての聖なる者たちと共に、キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解し、

19 人の知識をはるかに超えるこの愛を知るようになり、そしてついには、神の満ちあふれる豊かさのすべてにあずかり、それによって満たされるように。

20 わたしたちの内に働く御力によって、わたしたちが求めたり、思ったりすることすべてを、はるかに超えてかなえることのおできになる方に、

21 教会により、また、キリスト・イエスによって、栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

 

本日は教会総会で新たな年度に向かって準備を行う重要な日である。私達は新年度に向けて希望をもってスタートするが、満足な結果を得る前に壁にぶつかることが多い。パウロは、ローマの信徒への手紙7章5節以下で、これらについて自分の経験を記しているが、私達は人間共通の問題としてパウロの悩みや闘いに共感できるのではないだろうか。

今年度の教会標語はエフェソの信徒への手紙の言葉であるが、この言葉にはキリスト者の個性である「赦しの愛」を受けている心の有り様を示している。私達の全身が聖霊の住まいであるというのが、信仰共同体としての初代教会の個性である。

人間は、神と自由に交流し神の深い愛に養われて喜びに満ちて生きていたが、神との密接な交わりに越えられない溝(=罪)を作ってしまった。にもかかわらず、神は以前に勝る大いなる愛をあらわして御自身から和解へと導いてくださった。その具体化された愛が、キリストの愛・平和・十字架であり、イエス・キリストの御存在(誕生・十字架・復活の生涯)という奇跡的な力により、私達は再創造され、新たに生きることができる。

新しくなるとは、自分中心の生活から神の愛に支えられ生きることを悟り、神の愛による和解の輪を広げる務めに進んで参加することである。新しい価値観は隣人を巻き込んで、より豊かな人間関係の輪を築いてゆく。

混乱の世にあって、新年度に向かい、生きる勇気と力を与えられ歩んでゆきたい。

 

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