1月28日 「与える喜び」特別伝道礼拝  使徒言行録 2034節〜35

池田 守男氏(資生堂相談役・東洋英和女学院理事長・教育再生会議座長代理)

  [BELL_BAR.GIF]

34 ご存じのとおり、わたしはこの手で、わたし自身の生活のためにも、共にいた人々のためにも働いていたのです。

35 あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また,主イエスご自身が『受けるよりは与える方が幸いである』といわれた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。

 

  [BELL_BAR.GIF]

昨年のクリスマスで70才になり、高校卒業後四国で受洗してから信仰生活50年となった。化粧品業界の企業人として、小さき器ではあるが多くの人に支えられ、役割を一つ一つ果たすことができた。人生や仕事の節目を乗り越えられたのは、キリストへの信仰があったからこそで、感謝の念である。「奉仕と献身」を生活信条としてお役に立つことがあれば、社会から与えられる課題に対して努力してきた。教育再生会議座長代理として家庭・地域・企業・社会の見直しを強く提言し、実践の重要性を訴えている。「男女共同参画社会」、生活と仕事の調和(ワークライフバランス)が大切である。昨今の心痛む事件の相次ぐ世の中は、物重視のひずみ・心が欠落している社会現象つまり、情操教育すらできなかったことが原因である。小中学校の教育プログラムに倫理・道徳の科目を入れ公共のために尽くす大切さを学んでもらいたいと願っている。「奉仕」の科目も必須で学んで欲しいと訴えている。

人口減少・少子化問題も、「生きる」「働く」という根源の課題を突きつけられている。目に見えないものへの畏敬の念、恩恵の中で生かされているという感謝の念が大切である。人生の節目で新渡戸稲造先生の「武士道」に生きる道を与えられ、日本人のキリスト者としてあるべき姿を示された。つまり日本人の精神・武士道の上にキリストの信仰を接木することである。新渡戸先生の“Be just, Fear not”(正しくあれ、恐れるな)の言葉により信仰者としてステップアップしていくことができた。社長就任の際に悩んだが、社長になればお客様・社員につくせるのではないか、と考え努力・実践してきた。日野原先生の言葉に励まされ、「Give & Give」で与えることに徹することにしている。賜物を持ってお互いに仕えあい、喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く人でありたい。

[BELL_BAR.GIF]

 ホームページに戻る     み言葉に聴