1月21日 「サーヴィス・ラーニング」 創世記715節、

マルコによる福音書103245節  

東方敬信牧師

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創世記7

1   主はノアに言われた。

「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟にね入りなさい。この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。

2   あなたは清い動物をすべて七つがいずつ取り、また、清くない動物をすべて一つがいずつ取りなさい。

3   空の鳥も七つがい取りなさい。全地の面に子孫が生き続けるように。

4   七日の後、わたしは四十日四十夜地上に雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面からぬぐい去ることにした。」

5   ノアは、すべて主が命じられたとおりにした。

 

マルコによる福音書10

32 一行がエルサレムへ上って行く途中、イエスは先頭に立って進んで行かれた。それを見て、弟子たちは驚き、従う者たちは恐れた。イエスは再び十二人を呼び寄せて、自分の身に起ころうとしていることを話し始められた。

33 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して異邦人に引き渡す。

34 異邦人は人の子を侮辱し、唾をかけ、鞭打ったうえで殺す。そして、人の子は三日の後に復活する。」

35 ゼベダイの子ヤコブとヨハネが進み出て、イエスに言った。「先生、お願いすることをかなえていただきたいのですが。」

36 イエスが、「何をしてほしいのか」と言われると、

37 二人は言った。「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください。」

38 イエスは言われた。「あなたがたは、自分が何を願っているのか、分かっていない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることができるか。」

39 彼らが、「できます」というと、イエスは言われた。「確かに、あなたがたはわたしが飲む杯を飲み、わたしが受ける洗礼を受けることになる。

40 しかし、わたしの右や左に誰が座るかは、わたしの決めることではない。それは、定められた人々に許されるのだ。」

41 他の十人の者はこれを聞いて、ヤコブとヨハネのことで腹を立て始めた。

42 そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。

43 しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、

44 いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。

45 人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」

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イエス・キリストは43節で弟子達に「皆に仕える者になり」と教えられた。このことについて学びたい。仕えるは英語ではサービス、礼拝はワーシップサービスとなる。神に仕えるとなる。神に仕える、人々に仕えることが一つとなって皆に仕える者となるのである。ヨーロッパ社会には昔から高貴な者は義務を持つノブレス・オブ・リジーという道徳的な感覚が養われており、社会に貢献し、義務を果たすことの大切さを伝えている。日本社会でも明治時代に足尾銅山鉱毒事件でキリスト者の田中正造は庄屋出身であったが人々を助けるため自分を捨て、全財産を捧げて公害と戦った。市場万能主義で個人や組織が傲慢になる風潮が続いている今、このノブレス・オブ・リジーを考えなければならない。

弟子達の高い位につきたいとの願いに対するイエスの教え「偉くなりたい者は、皆に仕える者になり」は逆の教えである。競争社会の中で目標がなく、既存のレールに乗った生活の中から他の道に移れることを教えている。44節の「すべての人の僕になりなさい。」は私たちの人生をひっくり返すような言葉である。3334節の主イエスの十字架への予告は低きに下り神の愛を実行することを私たちに教えている。主イエス・キリストが土台となって私たちを支えてくださる。私たちは主に仕えられた者として人々に仕え、平和を創り出す人となっていきたい。

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